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Let's Study Hard!/Story/Chapter 4

From Sekaipedia
Revision as of 21:45, 2 October 2023 by Nepeta (talk | contribs) (added jp)
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Main Street
Shiraishi An
An
はあ~。つっかれたー!
Akiyama Mizuki
Mizuki
だねー、体中痛いし。 学校の椅子ってなんであんなに硬いんだろ
Shiraishi An
An
そう? それはあんまり気にしたことなかったな
Akiyama Mizuki
Mizuki
うそ!? あんなところに何時間も座ってたら、体壊しちゃうよ
Akiyama Mizuki
Mizuki
ボクからしたら、なんでみんな当たり前に何時間も 教室にいられるのか不思議だな~
Shiraishi An
An
たしかに瑞希、普段はこんなに学校いないもんね。 登校してきても、結構授業抜け出してるし
Shiraishi An
An
それなのに、今日は勉強つきあってくれてありがとね。 教えかたもわかりやすかったし、すっごく助かったよ!
Akiyama Mizuki
Mizuki
いいっていいって! 思ったより楽しかったしね♪
Akiyama Mizuki
Mizuki
……お! それよりあれあれ、あのお店だよ。 知り合いに教えてもらったアップルパイがおいしいってお店!
Shiraishi An
An
へえ。お店の外だけど、もういい匂いがするね!
Akiyama Mizuki
Mizuki
ネットでも結構評判らしいよ。 わ……でも、お店の中混んでるな
Akiyama Mizuki
Mizuki
ん~
Akiyama Mizuki
Mizuki
あんまり人入れなさそうだし、ボクだけで買ってくるよ。 杏はここで待ってて
Shiraishi An
An
あ、いいの? ありがと瑞希!
十数分後
Shiraishi An
An
……瑞希、まだかかりそうかなあ
Shiraishi An
An
——あ、そうだ。こういう時間で勉強すればいいのかな。 古文の単語くらいなら、今覚えられそうだし
Shiraishi An
An
今日はめちゃくちゃ勉強したから正直頭痛いけど…… みんなも一生懸命教えてくれてるんだし、 頑張らないとダメだよね
Shiraishi An
An
えっと、単語集……
Classmate A
——あれ、杏じゃん!
Shiraishi An
An
あ……ふたりともどうしたの? こんなところで
Classmate B
部活の帰り! もう、今日もいっぱい走らされて、 本当大変だった~
Classmate A
そうだ杏、聞いたよ補習のこと。 留年しちゃうかもしれないんだって~?
Shiraishi An
An
えっ!? なんで知ってるの!?
Classmate B
噂になってるよ。 勉強苦手なのは知ってたけど、そこまでとはね~
Classmate A
まあでも、毎年やってる救済措置らしいし。 真面目に受けとけば、なんとかなるんじゃないかな
Shiraishi An
An
う……そうだといいなあ……
Shiraishi An
An
一応、勉強できる友達に教えてもらってるから、 大丈夫だと思うんだけど……
Classmate A
あれ、そうだったんだ。 じゃあ私達の出番はなさそうだね
Shiraishi An
An
え?
Classmate A
さっき、杏が困ってるなら みんなで勉強教えようよって他の友達とも話してたの
Classmate B
私達だって別に勉強得意じゃないけど、でもほら、 3人寄ればなんとかって言うでしょ!?
Classmate B
協力してくれるって言ってくれた子はいっぱいいたし、 たくさん集まったら、もうそれは集まる知恵も万倍だよきっと!
Shiraishi An
An
みんな……
Classmate A
ま、だからさ。困ってることがあったらなんでも言ってよ。 協力するからさ
Classmate B
そうそう! 友達だしね!
Shiraishi An
An
——うん! ありがとうふたりとも!
Classmate A
じゃあまたね。杏!
Classmate B
ばいばーい!
Shiraishi An
An
……ふふっ
Shiraishi An
An
(なんか、嬉しいなあ。 瑞希達だけじゃなくて、みんな当たり前に 協力するって言ってくれて……)
Akiyama Mizuki
Mizuki
ごめん、杏! 待たせちゃったよね。 お店、すっごく混んでてさ
Shiraishi An
An
ううん、全然大丈夫! さっきまで友達と話してたから
Akiyama Mizuki
Mizuki
友達?
Shiraishi An
An
うん。今ね、クラスの子と会ったんだ。 もう補習のこと知っててさ
Shiraishi An
An
ちょっと恥ずかしかったけど…… ふたりとも応援してくれて、嬉しかったなあ
Akiyama Mizuki
Mizuki
へえ……。よかったじゃん!
Akiyama Mizuki
Mizuki
それにしても、杏って本当友達多いよね。 他のクラスの子とか、上級生とかともよく話してるの見かけるし
Shiraishi An
An
そうかな? 別に普通だと思うけど
Akiyama Mizuki
Mizuki
いやいやー、生徒どころか 先生とか用務員さんとも結構話してるじゃん。 普通、そんな簡単にいろんな人と仲良くなれないって
Akiyama Mizuki
Mizuki
ボクも、結構誰とでも話せるほうだけどさ。 杏ほどじゃないし
Shiraishi An
An
んー、そうなのかな。あんまり意識したことないけど……
Shiraishi An
An
——あ、もしかしたら、 昔からビビッドストリートで歌ってたからかも
Akiyama Mizuki
Mizuki
え?
Shiraishi An
An
私が育った街って、みんな音楽が大好きでさ。 私も、小さい頃からずっとあそこで歌ってたんだよね
Shiraishi An
An
歌ってると、いろんな人が声をかけてくるから 自然とみんなと仲良くなれるっていうか……
Shiraishi An
An
それに、もし喧嘩になっても 必ず最後は仲良くなれるんだよね
Akiyama Mizuki
Mizuki
そうなの? ていうか、喧嘩って……!?
Shiraishi An
An
街で歌ってると、たまに喧嘩になったりするんだ
Shiraishi An
An
街に来る若い人ってギラギラしてる人が多いから、 歌ってると因縁つけられることもあってさ
Akiyama Mizuki
Mizuki
へえ……。 物騒なところなんだね……
Shiraishi An
An
あはは……。でも悪い人達じゃないよ? 音楽のことになると熱くなっちゃうってだけだし、 喧嘩っていっても、歌で勝負するのがほとんどだからね
Shiraishi An
An
何度も歌で勝負してると その人の歌にかける情熱とか、プライドとかが見えてきて……
Shiraishi An
An
最初はちょっと嫌なやつだなーって思っても、 歌に本気ってところは私と同じだなって 思えるようになってくるんだ
Akiyama Mizuki
Mizuki
そうなんだ……
Shiraishi An
An
うん。そういう経験があるからかな。 どんな人でも、正面きって話せば 最後は仲良くなれたり認め合えるって思えるんだ
Shiraishi An
An
だから、誰とでもすぐ話せて仲良くなれるのかなって
Akiyama Mizuki
Mizuki
…………そっか
Akiyama Mizuki
Mizuki
なんか、すごいなあ。杏ってそんな風に考えてたんだね
Shiraishi An
An
別に、いつもこんなこと考えてるわけじゃないよ。 今考えてみて、そうだったのかもって思っただけだし
Shiraishi An
An
それに、単に考えなしってだけな気もするしね
Akiyama Mizuki
Mizuki
あはは。そっか
Akiyama Mizuki
Mizuki
(けど……)
Akiyama Mizuki
Mizuki
(すごいな、杏は。……どんな相手とだって、 仲良くなったり認め合えるって思えるなんて)
Akiyama Mizuki
Mizuki
(きっと、だからあの時も——)
Akiyama Mizuki
Mizuki
(ふう……。やっとお昼か)
Akiyama Mizuki
Mizuki
(あーあ、午後の授業めんどくさ……。 お昼食べたらサボっちゃおっかなー)
???
——ねえ、暁山さん、だっけ
Akiyama Mizuki
Mizuki
え?
Shiraishi An
An
私、白石杏。よろしくね! 杏って呼んでくれていいから
Akiyama Mizuki
Mizuki
え、あ……よろしく
Shiraishi An
An
あ、もしかして、びっくりさせちゃったかな。ごめん!
Shiraishi An
An
でも……せっかく同じクラスになったんだし、 仲良くしたいなって思って!
Akiyama Mizuki
Mizuki
……あははっ。 まあ、ちょっとびっくりしたけど大丈夫
Akiyama Mizuki
Mizuki
……ボクも瑞希でいいよ! よろしくね、杏
Akiyama Mizuki
Mizuki
(入学したばっかりの時、 みんなボクのことを遠巻きにしてたのに 杏は普通に話しかけてくれた)
Akiyama Mizuki
Mizuki
(それができたのは……)
Akiyama Mizuki
Mizuki
(どんな人でも認め合えるって思ってるから。 だから……誰とでも、あんな風に まっすぐに向き合っていけるんだろうな)
Shiraishi An
An
——瑞希? どうかした?
Akiyama Mizuki
Mizuki
あ……ううん。なんでもない!
Akiyama Mizuki
Mizuki
——そろそろ行こっか! だんだん寒くなってきたし
Shiraishi An
An
うん!
Akiyama Mizuki
Mizuki
っていうかアップルパイ! せっかく買ったのに冷めちゃうよ!
Akiyama Mizuki
Mizuki
ほら、杏も食べて食べて!
Shiraishi An
An
あ、そうだった! いただきま~す!
Shiraishi An
An
ん~っ! なにこれ、すっごい美味しい!
Akiyama Mizuki
Mizuki
疲れた頭には、やっぱり甘いものが一番だね~
Shiraishi An
An
だね! 瑞希、買ってきてくれてありがと!
Akiyama Mizuki
Mizuki
どーいたしまして!
Akiyama Mizuki
Mizuki
そうだ! このアップルパイ、 メープルシロップとかシナモンとか 他にもいろんな味があったんだ!
Akiyama Mizuki
Mizuki
だから、また今度一緒に行こうよ!
Shiraishi An
An
行く行く! いつにしよっか、あいてる日ある?

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