Beyond Prayers, the Tomorrow We Wish for Is.../Story/Chapter 2

From Sekaipedia
愛莉
ってわけで、今日は1月2日にやる、
お正月配信の企画を決めきるわよ!
リン
はーいっ!
みのり
がんばろーうっ!
ネタ、いっぱい考えてきたよっ!
KAITO
KAITO
たしか前は、お正月配信のための練習をしたんだよね。
ミクちゃん達に聞いたよ
ミク
うん。配信の練習をするために、
みんなでかるたと福笑いをやったんだよ!
ルカ
リンちゃんに、雫ちゃんの福笑いがとってもおもしろかったって
聞いたから、ぜひ見てみたいわ
あら、本当?
それならもう一度挑戦しようかしら
MEIKO
MEIKO
みのりちゃん達とやったかるたも、
すごく白熱したって聞いたわ♪
ああ、みのりとミク、愛莉とリンのチームで
勝負したやつだね
みのり
あはは……愛莉ちゃんとミクちゃんがほとんど取っちゃったから、
わたしは何もしてないんだけど……
レン
へえ、おもしろそうなことをたくさんしたんだね。
今回はどういうことをするの?
みのり
はいっ! わたしはやっぱり、お餅つきがいいと思いまーすっ!
リン
お餅!?
わぁ、楽しそう~♪
KAITO
KAITO
あ、でも……やるなら、杵と臼を用意しなくちゃだね。
そろえるのはちょっと大変そうかも
愛莉
ええ、それに一番はやる場所ね
愛莉
雫の家の庭は広いからできそうだけど、
さすがに場所特定されそうな気がするし……。
ってわけで他のネタにしましょ
みのり
えええ~! お餅~!
じゃあ……書初めはどうかな?
それなら私の部屋でもできるし
たしかに、みんなでお習字のセットを持って行けばできそうね。
私もいいと思うわ
ミク
そうだ!
書いた書初めを、ファンのみんなにプレゼントするのはどう?
みのり
あっ、それいいねっ!
みんなの直筆書初めがもらえちゃうなんて感激だよ……!
愛莉
ちょっと、アンタもあげる側だってこと忘れないでよ?
みのり
はっ! そ、そうだった!
あはは……。
でも、書初めをあげるっていう発想はなかったな。
さすがミク、ファンの気持ちがよくわかってるね
ミク
ふふっ、ありがとう!
リン
……ん~でもでも、わたしはやっぱりかるたがいいと思うな!
この前やってすごく楽しかったし!
リン
そうだ、今からみんなでやってみない!?
レン
リン、今は企画会議中だよ?
ふふっ……。
でも、たしかにかるたは前もすごく盛り上がってたし、
視聴者も楽しんでくれそうだね
そうね! かるたの強い愛莉ちゃんを
みんなに見てほしいわ♪
みのり
ならリハーサルで1回やってみようよ!
愛莉
そうね。じゃあ読み手はわたしがやるわ!
リン
ホントに? やった~!!
ありがとう!!
愛莉
じゃあチームは経験者を別のチームにして……。
ミク・みのり・レン・カイトさんチーム対、
リン・遥・ルカ・メイコチームはどう? 奇数だから雫は見学ね
ええ、大丈夫よ
リン
ふっふっふ、これなら負けないからね、レン!
わたしは前もやってるし!
レン
リンがそういう風に言って勝てたことって、
ほとんどない気がするんだけどな……
KAITO
KAITO
かるたか。
やるのは初めてだから楽しみだな
ルカ
私こういうの得意なのよね。
頑張りましょうね、めーちゃん?
MEIKO
MEIKO
ええ! アイドルは瞬発力!
反射神経で負ける気はないわ!
みのり
は、遥ちゃんが敵チームになっちゃうなんて……!
ふふ。全力でやろうね、みのり
みんな、頑張ってね~
ミク
札の準備はオッケーだよ、愛莉ちゃん!
愛莉
ありがと! それじゃいくわよ~!!
愛莉
『あきのたの——』
ミク
はいっ!!
みのり
えええーっ!? もう!?
レン
すごいな……!
ミクちゃんの動き、全然見えなかったよ
ミク
ふふっ、たまたま覚えてた札だったんだ。
でも次も絶対に取っちゃうよ♪
そっか……。
それじゃ私も、本気でいかなくちゃね
リン
こ、こんなの絶対取れないよ~!
はっ、はっ、はっ、はっ……
……ふぅ。
今朝はいいタイムで走れたな
(昨日の話しあいでお正月配信の企画も作れたし、
帰ったら家でゆっくりしようかな)
(あとは、今年の振り返りをして、
来年に向けての目標を立てて——)
……ん?
あそこ、誰かうずくまって……
榎本
う…………
榎本さん!?
大丈夫ですか?
あ……顔が真っ青……!
今、社務所に行って人を呼んできますから、
ここで待っていてください!!
神主
本当に、助けていただきありがとうございます
いえ。
あの……榎本さんは大丈夫でしたか?
神主
ええ。どうやら熱が出てしまったようで……。
今日はこのまま帰ってもらうことにしました
熱が……そうだったんですか
巫女A
……榎本さんが倒れたって本当ですか?
巫女B
どうしよう、今年はいつも以上に人手が足りないのに、
榎本さんがいないのは——
神主
静かに。今、お客様がいらっしゃっているんですよ
巫女A
あ、失礼いたしました……!
……人手が足りないんですか?
神主
ええ。毎年のことなのですが、今年は特に足りなくて……。
年越しのために何人か助勤——アルバイトも頼んだのですが、
榎本さんがいないとなると少し厳しいかもしれません
神主
とはいえ今から人手を増やすこともできないので、
なんとか乗り越えるしかありません
あ……
(榎本さん、年末年始のお仕事を楽しみにしてたのに。
それに——)
榎本
でもこの時期は、いろんな人達が神様にお願いごとをしているのを
見られるから、結構好きなのよ
榎本
明るい未来に向かって進もうとしてる、その人達の背中を
押す手伝いができてるような気がするの
…………あの
よければ、私にお手伝いをさせてくれませんか?
みのり
——ええっ!? 初詣に行けない!?
……うん。知りあいの巫女さんが体調不良になっちゃって……。
神主さん達も人手が足りなくて困ってるみたいだから、
代わりにお手伝いをしようと思うの
だから元旦は、一緒に初詣はできないと思う。
本当にごめん
みのり
ぜ、全然大丈夫だよ!
わたしもできたらいいなーって思ってただけだし、
もし時間があったら次の日に行こうよ!
私達も大丈夫よ。気にしないで行ってきてね
ありがとう、みんな
愛莉
それにしても、アンタってほんと律儀よね。
お世話になってるからって神社の巫女さんの代わりをするなんて
あ、うん。実は……その巫女さん、
昔、私の背中を押してくれた人なんだ
私が迷ってる時に、声をかけて、励ましてくれて……。
だから、その時の恩を返せたらいいなって思うの
遥ちゃん……
みのり
……っ!
みのり
——なら、わたしも手伝うよ! 遥ちゃん!
え?
みのり
人が少なくて困ってるんだよね? ならわたしも手伝う!
遥ちゃんの心の支えになってくれた人に、
わたしも恩返ししたいもん!
でも、みのりのご家族にも予定があるだろうし、
高校生は夜勤をしちゃいけないから、
本当にお手伝いをするだけで……
みのり
大丈夫! うちの家族、年越しする前に寝ちゃうし!
そ、そういう問題でもないような……
……じゃあ、私もお手伝いしようかしら?
え、雫も……?
しぃちゃんは一歌ちゃんのおうちでお泊り会をやるみたいだし、
前から巫女さんのお仕事がどんなものなのか興味があったの。
だから、私にも手伝わせてくれない?
雫……
愛莉
そうね。その巫女さんも神社も助かるなら、
わたし達が手伝ったほうがいいんじゃないかしら?
愛莉
それに一仕事終わったら、みんなで初詣できるしね。
一石二鳥だわ!
みんな……
——ありがとう、みんな
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