Cherry Blossoms Blooming on the Blackboard/Side Story 2

From Sekaipedia
ルカ
それじゃあ、桜の木の完成を祝って——乾杯!
一歌・咲希・穂波・志歩
『乾杯!』
リン
かんぱーいっ!
レン
あ、おい!
そんなに勢いつけたらジュースこぼれるって!
MEIKO
MEIKO
カイトもお疲れ!
KAITO
KAITO
……うん。お疲れ……
一歌
それにしても、この桜の花、
改めて見るとすごくおもしろいね。
描いた人によって全然違う花になってて
志歩
そうだね。
カイトさんが描いた花なんてほとんど本物みたいだし
穂波
うん。塗る時もグラデーションを意識して、
白いチョークも使ってたり、すごかったね
ルカ
ええ。すぐ隣で描いていたから
ちらっと見えた時びっくりしちゃったわ
KAITO
KAITO
……でも、全然数は描けなかった
レン
数と言えば、リンだよな。
途中から、一筆描きとかし始めてたし
リン
えへへ。だってそのほうが速く描けるかなーって思って!
咲希
すごく速かったよね。シャシャシャシャーって!
咲希
アタシもまねしてみたけど、全然ちゃんと描けなくて
アメーバみたいになっちゃってたなあ
ミク
『ダメ、描き直し』って
志歩に消されちゃったあれだね
一歌
あれはさすがにね……
咲希
えへへ、だよねー
ルカ
みんな、そろそろお花見らしく、
お団子やおはぎを食べない?
レン
え、食べ物用意してあったの?
ルカ
ふふ。だってお花見だもの。
穂波達にお願いして、準備してもらったわ
穂波
はい、こちらですよ。
三色団子におはぎに、桜餅にきな粉餅、なんでもあります!
MEIKO
MEIKO
いいね! これぞまさに花見って感じ!
一歌
みんな、おはしと紙皿を配るね
志歩
あれ? お手拭きはなかったっけ?
咲希
あ、こっちの袋に入ってるよ。
今出すね~
リン
わあ、おいしそうだなあ~。
どれにしよっかな♪
レン
うーん。オレも迷っちゃうな。
カイトは決めた?
KAITO
KAITO
……まずは桜餅、かな
レン
やっぱそこは外せないよな!
オレもそうしよっと
レン
穂波、桜餅をふたつとってくれる?
オレとカイトの分!
穂波
うん。ちょっと待っててね
ミク
みんな、すごく喜んでくれてるね
ルカ
ええ。お団子とか用意しておいてもらってよかったわ
ミク
そっちもそうだけど、
私が言ったのは桜のほうだよ
ミク
ルカが、桜がないなら描こうって言ってくれたから、
みんなでこんなに笑顔になれてる
ミク
ありがとう、ルカ。
私もすごく楽しませてもらってるよ
ルカ
ふふ。それはよかったわ
ルカ
(でも、そのヒントをくれたのはミクなのよね)
ルカ
(だって、私があの時描こうとしていたのは
不思議なセカイにあった想いの木だったから)
ルカ
(あの木、きっとまだまだ若木よね)
ルカ
(でも、あの木の枝に実っていた一歌達の想いは
とてもキラキラしていたわ)
ルカ
(あの輝きがある限り、
あの木もどんどん“成長”を続けていくんでしょうね)
ルカ
(ふふ。あの木が育ったらどんな感じになるのかしら)
ミク
ルカ。和菓子、何食べるか決めた?
MEIKO
MEIKO
早く決めないと、リンが全部食べちゃうよ?
リン
そんなことしないよー!
ルカ姉、まだちゃんと全部の種類残ってるからね?
ルカ
ふふ。ありがとう、みんな
ルカ
じゃあそうねえ。
三色団子にしようかしら
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