ルカ
それじゃあ、桜の木の完成を祝って——乾杯!
一歌・咲希・穂波・志歩
『乾杯!』
リン
かんぱーいっ!
レン
あ、おい!
そんなに勢いつけたらジュースこぼれるって!
そんなに勢いつけたらジュースこぼれるって!
MEIKO
カイトもお疲れ!
KAITO
……うん。お疲れ……
一歌
それにしても、この桜の花、
改めて見るとすごくおもしろいね。
描いた人によって全然違う花になってて
改めて見るとすごくおもしろいね。
描いた人によって全然違う花になってて
志歩
そうだね。
カイトさんが描いた花なんてほとんど本物みたいだし
カイトさんが描いた花なんてほとんど本物みたいだし
穂波
うん。塗る時もグラデーションを意識して、
白いチョークも使ってたり、すごかったね
白いチョークも使ってたり、すごかったね
ルカ
ええ。すぐ隣で描いていたから
ちらっと見えた時びっくりしちゃったわ
ちらっと見えた時びっくりしちゃったわ
KAITO
……でも、全然数は描けなかった
レン
数と言えば、リンだよな。
途中から、一筆描きとかし始めてたし
途中から、一筆描きとかし始めてたし
リン
えへへ。だってそのほうが速く描けるかなーって思って!
咲希
すごく速かったよね。シャシャシャシャーって!
咲希
アタシもまねしてみたけど、全然ちゃんと描けなくて
アメーバみたいになっちゃってたなあ
アメーバみたいになっちゃってたなあ
ミク
『ダメ、描き直し』って
志歩に消されちゃったあれだね
志歩に消されちゃったあれだね
一歌
あれはさすがにね……
咲希
えへへ、だよねー
ルカ
みんな、そろそろお花見らしく、
お団子やおはぎを食べない?
お団子やおはぎを食べない?
レン
え、食べ物用意してあったの?
ルカ
ふふ。だってお花見だもの。
穂波達にお願いして、準備してもらったわ
穂波達にお願いして、準備してもらったわ
穂波
はい、こちらですよ。
三色団子におはぎに、桜餅にきな粉餅、なんでもあります!
三色団子におはぎに、桜餅にきな粉餅、なんでもあります!
MEIKO
いいね! これぞまさに花見って感じ!
一歌
みんな、おはしと紙皿を配るね
志歩
あれ? お手拭きはなかったっけ?
咲希
あ、こっちの袋に入ってるよ。
今出すね~
今出すね~
リン
わあ、おいしそうだなあ~。
どれにしよっかな♪
どれにしよっかな♪
レン
うーん。オレも迷っちゃうな。
カイトは決めた?
カイトは決めた?
KAITO
……まずは桜餅、かな
レン
やっぱそこは外せないよな!
オレもそうしよっと
オレもそうしよっと
レン
穂波、桜餅をふたつとってくれる?
オレとカイトの分!
オレとカイトの分!
穂波
うん。ちょっと待っててね
ミク
みんな、すごく喜んでくれてるね
ルカ
ええ。お団子とか用意しておいてもらってよかったわ
ミク
そっちもそうだけど、
私が言ったのは桜のほうだよ
私が言ったのは桜のほうだよ
ミク
ルカが、桜がないなら描こうって言ってくれたから、
みんなでこんなに笑顔になれてる
みんなでこんなに笑顔になれてる
ミク
ありがとう、ルカ。
私もすごく楽しませてもらってるよ
私もすごく楽しませてもらってるよ
ルカ
ふふ。それはよかったわ
ルカ
(でも、そのヒントをくれたのはミクなのよね)
ルカ
(だって、私があの時描こうとしていたのは
不思議なセカイにあった想いの木だったから)
不思議なセカイにあった想いの木だったから)
ルカ
(あの木、きっとまだまだ若木よね)
ルカ
(でも、あの木の枝に実っていた一歌達の想いは
とてもキラキラしていたわ)
とてもキラキラしていたわ)
ルカ
(あの輝きがある限り、
あの木もどんどん“成長”を続けていくんでしょうね)
あの木もどんどん“成長”を続けていくんでしょうね)
ルカ
(ふふ。あの木が育ったらどんな感じになるのかしら)
ミク
ルカ。和菓子、何食べるか決めた?
MEIKO
早く決めないと、リンが全部食べちゃうよ?
リン
そんなことしないよー!
ルカ姉、まだちゃんと全部の種類残ってるからね?
ルカ姉、まだちゃんと全部の種類残ってるからね?
ルカ
ふふ。ありがとう、みんな
ルカ
じゃあそうねえ。
三色団子にしようかしら
三色団子にしようかしら