The Heat I Wanted to Recognize/Side Story 1

From Sekaipedia
志歩
…………
ルカ
いらっしゃい、志歩
ミク
一番乗りだね。もしかして、自主練?
志歩
それもあるけど……
志歩
…………
志歩
……あの、ルカさん
ルカ
どうしたの?
志歩
……咲希のこと、
気にかけてくれてありがとうございました
ルカ
いいのよ。
私がちょっと気になったから言っただけだもの
志歩
でも……結局、ルカさんの忠告を活かせなかった。
そのせいで、咲希は……
ミク
志歩……
志歩
今さら遅いっていうのはわかってるんだけど……。
でも、次はないようにしたいから
志歩
だから、咲希の体調のこと
どうしてわかったのか教えてほしいんです
ルカ
ふふ。志歩は……いいえ、みんな、とても友達思いね
ルカ
でも……そうね。
あまり参考にならないかもしれないわ
ルカ
私が咲希の様子に気づけたのは、きっと偶然だから
志歩
えっ、偶然?
ルカ
咲希はきっと、あなた達に気づかれないように
とても気をつけていたんだと思うの
ルカ
だからその分、私やミクに対しては
注意しきれていなかったんじゃないかしら
志歩
だから、気づけた……
ルカ
ええ。
納得がいかない?
志歩
あ、そういうわけじゃ……
ルカ
ふふ。本当に、咲希を大切に想っているのね
ミク
うん。きっと同じくらい、
咲希も志歩達のことが大切なんだろうね
ミク
だから志歩達との時間を失くしたくなくて、
体調が悪いこともつい隠しちゃったんだろうね
ルカ
ええ。あの子は心から、あなた達と一緒に過ごす時間を、
大切にしているわ
ルカ
だからこそ、病気とも闘えたんでしょうね
志歩
……はい
志歩
咲希は、絶対苦しかったはずなのに、
私達が会いに行くといつも笑顔で……
志歩
本当にすごいんです、咲希は
ミク
でも、そういう咲希の強さが、
ちょっと心配になる時もあるんだよね
ルカ
そうね。今回みたいに頑張りすぎてしまうから
志歩
……もっと頼ってくれればいいのに
志歩
変な提案とかはすぐ『やろうやろう!』って
言ってくるくせに
志歩
肝心なことは全然言わないんだから
ミク
でも、今回のことで
咲希も少しわかってくれたみたいだよ
ルカ
そうね。ただ、それでも志歩達は咲希のことが
気になってしまうでしょうし……
ルカ
私ももうしばらくは
気にしてあげてほしいと思うわ
志歩
はい。もちろん、そのつもりです
志歩
……いろいろありがとうございます、ルカさん、ミク
咲希
ミクちゃん、ルカさん、こんにちはー!
あっ、しほちゃん?
一歌
早いね、もう来てたんだ
穂波
あ……もしかして話の邪魔しちゃったかな?
志歩
別に。話はほとんど終わってたし
咲希
ん~~~
志歩
……! ちょっと、何?
人のことじろじろ見て
咲希
志歩ちゃん、何か隠してるでしょ?
志歩
え……別に何も……
咲希
え~、絶対ナイショの話をルカさん達としてたでしょー!
志歩
だから、何も隠してないって言ってるでしょ
咲希
じゃあ、いいよ。ルカさんとミクちゃんに聞いちゃうから
志歩
あっ、ちょ、ちょっと!
一歌
そういう反応をするっていうことは……
穂波
ふふ。咲希ちゃんの推理が当たってるのかも
咲希
ほらほら、言うなら今のうちだよ~
志歩
はいはい! それより、練習!
練習始めるよ!
咲希
ええ~! 待ってよしほちゃ~ん!

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