ルカ
んー……
ルカ
(あのセカイで見た景色……。
とても不思議だったわ)
とても不思議だったわ)
ルカ
(木の枝でキラキラしている想いの中に
一歌達の想いもあって……)
一歌達の想いもあって……)
ルカ
……あら、いいところにチョークがあるわね
ルカ
えっと……たしか、こういう感じの幹で……
ミク
ねえ、ルカ。
ちょっと練習につきあってほしいんだけど……
ちょっと練習につきあってほしいんだけど……
ミク
ルカ、何してるの?
ルカ
これ? 木の絵を描いてるの
ミク
木? もしかして、桜が見つからなかったから、
代わりに描いてるとか?
代わりに描いてるとか?
ルカ
ああ、この木は桜の木っていうわけじゃなくて……
ルカ
——いえ、そうね。
たしかにその手があったわ!
たしかにその手があったわ!
ルカ
ミク、ありがとう。
おかげでこのセカイでも桜が見られそうよ
おかげでこのセカイでも桜が見られそうよ
ミク
え?
ルカ
みんな、練習のあとで疲れてるのに
つきあってくれてありがとう
つきあってくれてありがとう
一歌
ううん、気にしないで
咲希
それで、アタシ達に見せたいものってなんですか?
ルカ
ふふ。それは教室に入ってからのお楽しみよ。
さあ、どうぞ
さあ、どうぞ
リン
待ってたよー!
志歩
え、リン達まで?
穂波
……あ! みんな、黒板を見て
咲希
わっ……! 黒板に木の絵が描いてある!
ルカ
ふふ。実はこれ、桜の木なの
一歌
桜? でも、花がないよね?
ルカ
ええ。だって花は、これからみんなで描くんだもの。
このピンク色のチョークでね
このピンク色のチョークでね
ミク
はい。ちゃんと全員分あるよ
咲希
えっ! アタシ達も描いちゃっていいんですか!?
ルカ
ええ、もちろん
ルカ
みんなで桜を探したけど、見つからなかったでしょう?
だから代わりに、黒板に描くことにしたの
だから代わりに、黒板に描くことにしたの
ルカ
ここに残しておけば、いつでも桜を見られるから
レン
これ、めちゃくちゃいいアイディアだよな
KAITO
……そうだね
MEIKO
みんな、チョークは持った?
桜を満開にして、ここでお花見しようよ!
桜を満開にして、ここでお花見しようよ!
咲希
おおー。賛成賛成さんせーい!
みんな、やろうよっ!
みんな、やろうよっ!
一歌
うん。せっかくだし、私もやりたいな
志歩
まあ、私も手伝うのはいいけど……
穂波
え、えっと、わたしは……
ルカ
ねえ、穂波。
描くのは難しくても、塗るのはどう?
描くのは難しくても、塗るのはどう?
ルカ
たとえば、私が花の輪郭を描いて、
穂波がそれをピンク色に塗るの。どうかしら?
穂波がそれをピンク色に塗るの。どうかしら?
穂波
あ……!
穂波
ありがとうございます。
それならお手伝いできそうです!
それならお手伝いできそうです!
ルカ
ふふ。じゃあ始めましょ?
MEIKO
うん! 目指せ、満開の桜♪
咲希・リン
『おー!』
ミク
ねえ、一歌。桜の花って、花びら何枚だっけ?
一歌
5枚だと思うけど……。
スマホで画像検索してみるよ
スマホで画像検索してみるよ
KAITO
あ……画像、俺も見たい
一歌
うん。えーっと、桜の花はっと……
ルカ
はい。ひとつ描けたわ。
穂波、色塗りお願いね
穂波、色塗りお願いね
穂波
はい! 頑張ります!
志歩
穂波、私の桜も塗ってよ。
満開にするには、相当数描かなきゃいけなさそうだしね
満開にするには、相当数描かなきゃいけなさそうだしね
穂波
うん、任せて!
レン
ん……なんか変な感じになっちゃった。
メイコ、そこにある黒板消しとって
メイコ、そこにある黒板消しとって
MEIKO
はいはーい。……あれ、十分上手だと思うけど?
レン
そうか? でも枝からこんな風に生えないじゃん
MEIKO
あはは。そんな細かいこと気にしなくていいんじゃない?
だってほら、あっちのふたりは自由に描いてるし
だってほら、あっちのふたりは自由に描いてるし
リン
サッキー、どっちがいっぱい描けるか勝負だよ!
咲希
ふっふっふっ。負けないよリンちゃん!
咲希・リン
『おりゃああああっ!』
レン
あははっ! なんだよ、おりゃあって
レン
あの感じでいいなら、
オレももうちょっと気楽に描こうっと
オレももうちょっと気楽に描こうっと
ルカ
ええ。みんなそれぞれの桜でいいのよ
MEIKO
そうそう。さあて、私も負けてられないな!
ルカ
ふふ。私も言い出しっぺだし、頑張らないとね
ルカ
(どんな桜の木が完成するのか、楽しみだわ)