A Challenge for the Substitute Actor!/Side Story 2

From Sekaipedia
ミク
司くん、ミクがトルペくんの代役やるって聞いて、
びっくりしてたなぁっ☆
ミク
でもミク、トルペくんがなんでしょんぼりしちゃうのかとか、
ドキドキしてピアノ弾けなくなっちゃうのかとか、
ぜーんぜんわからないんだよね
ミク
うーん。とりあえず、
トルペくんともっと仲良くならなくちゃ!
ミク
まずは、オーディションのシーンから!
えっと、指揮者さんもいるからひとりで一緒にやっちゃお♪
ミク
『——それではオーディションを始めよう。
1番、トルペくん。弾いてみてくれたまえ』
ミク
『はーい!』
ミク
ポロポロポロローン♪
ミク
『ありがとうございましたー!』
ミク
……って、あれ!?
またトルペくんじゃなくて、ミクになってた!
ミク
うー、ピアノ弾くの楽しいのに、
トルペくんはなんでドキドキ緊張しちゃうのかな……
ミク
ミクは、ショーも好きだし、
緊張なんてしたことないんだけどなぁ
ミク
むむー……
ミク
むむむ……
ミク
むむむむ……
ミク
……ぷはあっ。
トルペくんの気持ち、ぜんぜんわかんないよぉ
ミク
そうだ! カイトに教えてもらいに——
ミク
あ……
KAITO
KAITO
でも今回は、役者として司くんが成長するためにも、
司くん自身で乗り越えなくちゃいけないことだからね
ミク
そうだった! 司くんもがんばってるんだから、
ミクも自分でがんばらないと!
ミク
むむむむむむ……
ミク
む~……プシュー……
とりのぬいぐるみ
ワッ! ミクチャンが倒レテルピヨ!
たぬきのぬいぐるみ
ドウシタノ? ナンダカトッテモ疲レテソウポコ
ミク
あ、ピヨポコくん達だー!
実は——
とりのぬいぐるみ
ソッカ……役のコト、タクサン考エテタンダネ
たぬきのぬいぐるみ
ソレナラ、ミクチャンは少シ休憩シテテ。
カワリに、ボク達が考エルポコ!
ミク
おおー! ピヨポコくん達、優しい!
ミク
でもこれはね、ミクが成長するために、
自分で考えないといけないんだ
ミク
だから、みんなの気持ちだけもらっておくね♪
とりのぬいぐるみ
ソッカ! ミクチャン、偉イピヨ!
ミク
ふっふっふっ。だってミクだからねっ☆
ミク
——……って、あれ?
かわりに考える……?
ミク
かわりに……
ミク
……そういえば、寧々ちゃんは最初、
ネネロボちゃんを使ってショーに出てたっけ
ミク
たしか、劇団に入っていた時に失敗しちゃって、
それで、お客さんの前に立つのが怖くなっちゃったんだよね
ミク
もしかして……
ミク
(トルペくんも、楽団のオーディション受けてるけど、
合格したことないんだよね)
ミク
(本番でちゃんと演奏できないせいだけど……。
でも、演奏できないのは……緊張しちゃうのはきっと……)
ミク
『また本番で失敗しちゃったら、どうしよう……』
ミク
『失敗しちゃったら、今日まで練習してきた
みんなの努力がムダになっちゃうし……』
ミク
『何より、お客さんもがっかりさせてしまって、
笑顔になってもらえなくなっちゃう……!』
とりのぬいぐるみ
ワア! 今の、イツモのミクチャンじゃ
ナイミタイダッタピヨ
ミク
本当!?
KAITO
KAITO
ミク、ショーの練習はどうだい?
トルペのことで、困っていることは——
ミク
カイト! 聞いて聞いてー、今ね!
KAITO
KAITO
なるほど、寧々ちゃんとネネロボちゃんか……
KAITO
KAITO
『ミクとの共通点』じゃなくて、
『寧々ちゃんとの共通点』として、
身近にいる知りあいに置き換えて考えてみたんだね
ミク
うん!
ミク
あ、でも……これってちょっとズルいかな?
KAITO
KAITO
そんなことはないよ。
これも立派な役を理解する方法だからね
ミク
そうなんだ! よかった~!
ミク
えへへっ☆
トルペくんとちょっと仲良くなれたかも♪
KAITO
KAITO
ふふ。この調子で、もっと仲良くなれるといいね
ミク
うん! ミク、がんばるっ!
えいえいおー!

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