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|chapter = Chapter 3 |
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|japanese = 最高峰のショー |
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Revision as of 23:56, 12 January 2022
えむ
(よーし! 今日はいーっぱい勉強するぞ~!
えいえいわんだほい!)
えいえいわんだほい!)
えむ
(ええっと、お兄ちゃん達の話を聞いてたら、
うちのキャストさんの人数とか、全部のエリアにどれくらいの
お金がかかるのかとかは、なんとなーくわかったから——)
うちのキャストさんの人数とか、全部のエリアにどれくらいの
お金がかかるのかとかは、なんとなーくわかったから——)
えむ
(まずは、うちとライリーさんのパークが
どれくらい違うのか調べてみよう!)
どれくらい違うのか調べてみよう!)
司
えー、ショーステージが
この辺りにあるはずだが……
この辺りにあるはずだが……
寧々
それにしても、このエリア、本当に城下町みたいだね。
すごいな……
すごいな……
類
ここは『リトル・キングダム』——中世ファンタジー風映画の
エリアだから、その世界観を再現しているんだね
エリアだから、その世界観を再現しているんだね
類
ライリードリームパークは、
ライリー・エンターテインメント社で作られた
映画の世界観を再現する造りになっている
ライリー・エンターテインメント社で作られた
映画の世界観を再現する造りになっている
類
そういったタイプのパークは、昨今珍しくはないけれど——
ここは、それらのパークに比べても力を入れているようだね
ここは、それらのパークに比べても力を入れているようだね
えむ
エリアごとに世界が違うのって、すっごく楽しいね!
えむ
あ、世界っていえば……!
ライリーさんもお兄ちゃんもいないから、もう大丈夫だよね!
ライリーさんもお兄ちゃんもいないから、もう大丈夫だよね!
えむ
ミクちゃーん! もう出てきて大丈夫だよー!
ミクの声
『はーーーいっ!!』
ミク
『呼ばれて飛び出てみっくみく!
ミクだよ~っ☆』
ミクだよ~っ☆』
リン
『リンもリンも~♪ 飛び出てリンリン♪』
レン
『じゃあボクも! 飛び出てレンレン♪』
ルカ
『あらあら~。
かわいいおしくらまんじゅうね~』
かわいいおしくらまんじゅうね~』
MEIKO
『あっはっは!
3人ともぎゅうぎゅうになってるわよ!』
3人ともぎゅうぎゅうになってるわよ!』
KAITO
『呼んでくれてありがとう、えむちゃん。
今からみんなでショーを見に行くのかい?』
今からみんなでショーを見に行くのかい?』
えむ
うん!
『リトル・キングダム』のショーを見に行くんだ!
『リトル・キングダム』のショーを見に行くんだ!
類
おそらく劇場は暗いから、他の観客に見つからないように
一番後ろの席に座れば、ミクくん達も見ることはできると思うよ
一番後ろの席に座れば、ミクくん達も見ることはできると思うよ
KAITO
『それはよかった。
それじゃあみんな、騒がずに大人しくしてるんだよ』
それじゃあみんな、騒がずに大人しくしてるんだよ』
ミク
『はーい!』
リン
『はーい☆』
MEIKO
『ふふっ。まるで引率の先生みたいね、カイト!』
KAITO
『え?
あははっ、たしかにちょっと先生みたいかもしれないね』
あははっ、たしかにちょっと先生みたいかもしれないね』
司
——お、見つけたぞ!
あそこがショーステージだ!
あそこがショーステージだ!
司
それではみんなでショーを見るぞ!
用意はいいか!?
用意はいいか!?
ミク
『おーっ☆』
王
『Come on, stab me in the heart!』
王子
『Dad...Please don't make me do this!』
えむ
(うわわわ~!!)
寧々
(あんなアクション、どうやってやるの!?
壁まで走ってて……映画で見たシーンよりすごいかも!)
壁まで走ってて……映画で見たシーンよりすごいかも!)
類
(……なるほど、仕組みそのものは
シンプルなワイヤーアクションだね。
しかし、練度が違う。本当に飛んでいるかのようだ)
シンプルなワイヤーアクションだね。
しかし、練度が違う。本当に飛んでいるかのようだ)
類
(しかし何より一番素晴らしいのは——)
司
(——なんという演技力だ……!)
司
(今までも海外公演の映像は見たことがあるが、
生で見ると、まるで迫力が違う……)
生で見ると、まるで迫力が違う……)
司
(声の出しかたも、小さな仕草までも……完璧だ。
役の心情が痛いほど伝わってくる)
役の心情が痛いほど伝わってくる)
司
(自然と惹きつけられて、目が離せない。
これが——)
これが——)
司
これが、世界レベルのショーキャストなのか……
KAITO
『…………』
えむ
ほわ~……
寧々
ちょっと、えむ。……えむ!
えむ
ふぇ?
はっ! ショーが終わってる!?
はっ! ショーが終わってる!?
寧々
もう、何度も声かけたのに今気づいたわけ?
ま、ぼーっとしちゃう気持ちはわかるけど
ま、ぼーっとしちゃう気持ちはわかるけど
類
フフ、とても引きこまれるショーだったね
えむ
うんっ!
ドキドキワクワクポポポポ~ってなっちゃったー!
ドキドキワクワクポポポポ~ってなっちゃったー!
えむ
(……あ! でもそれだけじゃダメダメ!
今日は勉強しにきたんだもん!)
今日は勉強しにきたんだもん!)
えむ
えっと、たしかキャストさんは全部で20人くらいいて、
ステージの客席は——
ステージの客席は——
司
…………
KAITO
『司くん』
司
……ん? どうしたカイト
KAITO
『司くんが難しい顔をしているみたいだったから、
少し気になってね』
少し気になってね』
司
ああ……少し考えごとをしていただけだ
KAITO
『考えごとって?』
司
それは……。
……………………
……………………
KAITO
『——大丈夫だよ、司くん』
KAITO
『君の夢のために、一歩ずつ進めばいい』
司
……!
司
フッ、さすがだな。
お見とおしというわけか
お見とおしというわけか
司
……そうだな。オレは、未来のスターだ
司
今は少しずつ、だが着実に、
オレの一歩を進んでいくとしよう!
オレの一歩を進んでいくとしよう!
司
とても素晴らしいショーだったな!
オレももっと役者として成長すべく、
腕を磨いていこうという気持ちになった!
オレももっと役者として成長すべく、
腕を磨いていこうという気持ちになった!
類
おや、どうやらいい刺激をもらったようだね。
まあそれはもちろん僕もだけれど
まあそれはもちろん僕もだけれど
司
ならばよし!
ではこの調子で次も見ていくぞ!
たしか他のエリアにもショーステージがあっただろう?
ではこの調子で次も見ていくぞ!
たしか他のエリアにもショーステージがあっただろう?
えむ
うん! レッツゴーゴー!
寧々
えーっと、他のエリアのショーは……、
今からだとちょっと時間があくみたい
今からだとちょっと時間があくみたい
ミク
『じゃあじゃあ、次のショーの時間まで
アトラクションに乗ろうよ!』
アトラクションに乗ろうよ!』
ルカ
『あら~、いいわね~。
とっても楽しそうだわ♪』
とっても楽しそうだわ♪』
レン
『あ、でもみんなはここに勉強しに来たんだよね。
普通に遊んじゃっていいのかな?』
普通に遊んじゃっていいのかな?』
類
ああ、それなら大丈夫だよ
類
ライリーさんも、このパークからいろいろなことを
感じ取ってほしいと言っていたし、
きっとショー以外のことも勉強できるはずだからね
感じ取ってほしいと言っていたし、
きっとショー以外のことも勉強できるはずだからね
えむ
うんっ!
アトラクションのこともいっぱい勉強しよーうっ!
アトラクションのこともいっぱい勉強しよーうっ!
寧々
それじゃ、どのアトラクションから行く?
地図を見る限りだと、近くに『ミュージックオブジャングル』
と『ブルーワールド』のエリアがあるみたいだけど
地図を見る限りだと、近くに『ミュージックオブジャングル』
と『ブルーワールド』のエリアがあるみたいだけど
えむ
ん~、どっちがいいかな~。
……ん?
……ん?
MEIKO
『あら……?』
MEIKO
『ねえ、何か聞こえない?』
寧々
え?
何かって?
何かって?
MEIKO
『はっきりとは聞こえないんだけど、子供の泣き声みたいな……』
えむ
……うん! あたしにも聞こえるよ!
ちっちゃい子が泣いてる!
ちっちゃい子が泣いてる!
司
泣いているだと? ……まったく聞こえん!!
類
だねえ。
でも、えむくんの目と耳のよさは疑いようがないな
でも、えむくんの目と耳のよさは疑いようがないな
寧々
そこだけ聞くと野生動物みたいなんだけど……
ミク
『泣いてる子がいるなら、
ミク達が笑顔にしてあげなくちゃ!』
ミク達が笑顔にしてあげなくちゃ!』
リン
『おおーっ!』
KAITO
『ふふ。その気持ちは僕も同じかな』
司
ふむ。そうだな。泣いている子供をそのままにしておくなど、
オレ達ではない!
オレ達ではない!
司
それで、声はどっちからしているんだ?
えむ
うーんと……あっちから聞こえる気がする!
MEIKO
『ええ、私もあっちだと思うわ! 行ってみましょ!』