< POP IN MY HEART!! | Story
迷子の少女
Ugh......
えむ
あ、あそこ!
建物の影のところに、うずくまってる子がいるよ!
建物の影のところに、うずくまってる子がいるよ!
寧々
本当にいた……!
MEIKO
『見つかってよかったわ。
でもどうしてアトラクションの裏側にいたのかしら?』
でもどうしてアトラクションの裏側にいたのかしら?』
類
親を探し回っているうちに
迷いこんでしまったのかもしれないね
迷いこんでしまったのかもしれないね
KAITO
『だから他のキャストにも
見つけてもらえなかったのかな』
見つけてもらえなかったのかな』
ミク
『よ~し! ミク達が笑顔にしちゃうぞー!』
司
いや、待て待て!
スマホの中から飛び出たミクに話しかけられたら、
驚いてしまうかもしれんだろう!
スマホの中から飛び出たミクに話しかけられたら、
驚いてしまうかもしれんだろう!
KAITO
『たしかにそうだね。
ミク、みんながこの子と一緒にいるあいだ、
僕達は隠れて様子を見ていよう』
ミク、みんながこの子と一緒にいるあいだ、
僕達は隠れて様子を見ていよう』
ミク
『そっかー……残念だけど、こっそりしてるね!
みんな、笑顔にしてあげてね~☆』
みんな、笑顔にしてあげてね~☆』
司
ああ! ここはこのオレ!
世界のスター・天馬司にまかせろ!
世界のスター・天馬司にまかせろ!
えむ
おおっ!
司くん、かっこいい~☆
司くん、かっこいい~☆
寧々
本当に大丈夫なわけ……?
司
……ゴホン!
司
——ヘイ!! ガール!!
迷子の少女
!?
司
マイネームイズ、ツカサ・テンマ!
司
アイアムスター!
あー……アイアムワールドフューチャースター!
あー……アイアムワールドフューチャースター!
類
うん、既に雲行きが怪しいね
司
え~……あとは~……そうだ!
司
ダンス!! アンド!! シング!!
迷子の少女
........................
迷子の少女
WAAAAAAAAAAH!
司
どわーっ!?
えむ
うわわわっ!? いっぱい泣いちゃった!
なんでなんで~!?
なんでなんで~!?
寧々
いや、なんでかはわかるでしょ
類
『踊れ、そして歌え』と大声で言われたらねえ
えむ
うう~、どうしよう~……!
……そうだ!
……そうだ!
えむ
——すっぱい顔っ!
迷子の少女
!
えむ
からい顔~っ!
えむ
と~ってもおいしい顔~っ☆
迷子の少女
...hehe
えむ
……!
にこにこ顔~っ!!
にこにこ顔~っ!!
迷子の少女
Hahahaha!
寧々
あっ! 笑ってくれた
類
フフ、笑顔が笑顔を生むのは、世界共通だね
司
くっ……!
オレの表現力が不足していたのか……
オレの表現力が不足していたのか……
寧々
そういう問題じゃなくない?
司
それにしても、この子の家族はどこにいるんだ?
まさかひとりで来たわけじゃないだろうし……
まさかひとりで来たわけじゃないだろうし……
類
そうだね。
少し彼女に聞いてみようか
少し彼女に聞いてみようか
類
Hi there. Are you lost?
Do you know where your parents are?
Do you know where your parents are?
司
……今、なんと言ったんだ?
寧々
多分、『迷子になったの? お母さんはどこにいるの?』って
言ったと思うけど
言ったと思うけど
迷子の少女
No... I can't find mommy or daddy...
類
ふむ。両親と来たけれど、はぐれてしまって、
どこにいるかわからないそうだ
どこにいるかわからないそうだ
司
なるほどそうか……。
……というか類!
……というか類!
類
なんだい?
司
英語を話せるなら、先にお前が話しかければよかっただろう!
類
我らが座長が、たいそう意気ごんでいたからね。
水を差してはいけないと思ったんだよ
水を差してはいけないと思ったんだよ
司
絶対違うだろう!
えむ
この子のお父さんとお母さん、
どこにいるんだろうね……
どこにいるんだろうね……
寧々
あ。これだけ大きな遊園地なんだし、
迷子センターみたいなのがあるんじゃない?
迷子センターみたいなのがあるんじゃない?
えむ
あ、そっか!
えむ
え~っと、迷子センターはどこかなー?
地図に書いてあるかな?
地図に書いてあるかな?
寧々
……あ。あそこに案内がない?
get lostって書いてあるし、
下に地図みたいなのも貼ってあるよ
get lostって書いてあるし、
下に地図みたいなのも貼ってあるよ
司
そのようだな! 読んでみるとするか!
え~……ハブユーロスト……
え~……ハブユーロスト……
類
“一緒に来た家族や友達がいなくなっちゃった?
それならまずは勇気を出してコンパスを探しに行こう!”
それならまずは勇気を出してコンパスを探しに行こう!”
類
“コンパス・センター(迷子センター)はここだよ!
わからなかったら、近くの大人に聞いてみよう!”
——だってさ
わからなかったら、近くの大人に聞いてみよう!”
——だってさ
えむ
おお~!! さすが類くん!!
司
く……オレだってもう少し時間があれば……!
寧々
はいはい
類
……しかし、さすがライリーさんの作ったパークだ。
こういったところにも工夫を凝らしているね
こういったところにも工夫を凝らしているね
えむ
え?
類
迷子になるのは、子供にとってとても怖いことだろう?
類
でもこの案内を見れば、自主的に、かつ楽しく、
はぐれてしまった家族と出会えるようになっている
はぐれてしまった家族と出会えるようになっている
類
地図のデザインも、普通のパークマップとは違って
宝の地図のようなデザインになっていて、子供も見やすい
宝の地図のようなデザインになっていて、子供も見やすい
司
なるほど……。子供はパークの中を冒険するような気分で、
迷子センターに行けるということか
迷子センターに行けるということか
えむ
そっか……すごいねえ……!!
えむ
あ! これもメモメモしなくっちゃ!
寧々
……あ。
案内のそばに、掃除してるキャストさんがいる
案内のそばに、掃除してるキャストさんがいる
寧々
この子、あの人にお願いしたほうが早いんじゃない?
迷子になった子がいましたって
迷子になった子がいましたって
司
たしかにそちらのほうが
スムーズに解決しそうだが……
スムーズに解決しそうだが……
迷子の少女
..................
えむ
あれ、どうしたのー?
あたしの足にぴたーってくっついて
あたしの足にぴたーってくっついて
寧々
この子、えむになついてるんじゃない?
類
うん。不安そうだし、一緒にセンターまで行ったほうが
この子も喜んでくれそうだね
この子も喜んでくれそうだね
司
……そうだな! オレ達が優先すべきは、何より笑顔!
みんなで迷子センターへ向かうとするか
みんなで迷子センターへ向かうとするか
類
コンパス・センターは『ブルーワールド』エリアと
『リトル・キングダム』エリアを抜けた先に
あるようだね
『リトル・キングダム』エリアを抜けた先に
あるようだね
司
では、みんなで行こう!
えむ
うんっ!