Street Sekai (Miku 2☆)/Side Story 1

From Sekaipedia
ミク
――――♪ ――――♪
ミク
ん、今日はいつもより声が通る気がする
ミク
――――♪ ――――♪
声はこっちの通りから……あ、いた!
こはね
ミクちゃん、こんにちは
ミク
ああ、キミ達か。
今日はどうしたの?
こはね
あ、えっと……用事があったわけじゃないんだけど……
なんだか会いたくなって、来ちゃった。
ごめんね、歌ってるところだったのに
ミク
いいよ、別に。
ふたりが来てくれて、嬉しいし
こはね
ありがとう、ミクちゃん
ねえねえ、ミクはよくこの通りで歌うの?
ミク
うん。よく声が響くし、気持ちいいよ
そうなんだ。私達もよくビビッドストリートってとこで
一緒に歌ってるんだよ
こはね
うん。ビビッドストリートはここよりちょっと広いから、
私の声だと、頑張って歌わないと、他の音に負けちゃって……
こはね
でも、それが声量とか、人前で歌う訓練になるっていうか
ミク
へえ。じゃあその特訓の成果、聴いてみていい?
こはね
えっ……ミクちゃんの前で歌うの!?
いいじゃん! やろうよこはね!
ここはミクのお気に入りのスポットだし、
そんな場所で歌えるなんて最高じゃん!
こはね
う、うん。そうだね……!
こはね
えっと、ミクちゃん。
私、頑張って歌うね
ミク
うん。それで、何を聴かせてくれるの?
こはね
うーん……あ、私と杏ちゃんが出会うきっかけになった、
あの歌はどうかな?
いいね! じゃあ、さっそく歌おうか!
こはね
ふぅ……ど、どうだった?
ミク
うん。ふたりとも楽しんで歌ってるのが
すごく伝わってきて、私も楽しかったよ
ミク
それに、すごく歌いこんでて、ふたりの曲になってたね
うん! 私達の得意曲なんだ!
そういえば、ミクにはあるの?
十八番とか、思い出の曲とか
ミク
そうだね……思い出……
ミク
ひとつだけ挙げるなら、
キミ達4人の想いから生まれた、あの歌かな
こはね
あっ……さっき私達が来た時、歌ってくれてたね
ミク
このセカイも、このセカイの私達も、
キミ達の想いがあったから生まれたんだ
ミク
だから、その想いから生まれた歌は
やっぱり特別に感じるみたい
ミク
キミ達にとって大切な想いであると同時に、
私達にとっても、大切な想いだから
そっか……ふふ、なんか改めて言われると、
なんだか照れるね
こはね
うん
こはね
でも、想いでセカイができるなんて、
すごく不思議だよね
確かにね。想っただけでこんな場所ができるなんて、
夢みたい
ミク
――想うのは、簡単なことじゃないよ
こはね
え?
ミク
セカイができるくらい想いを持つのは、
すごく大変なことなの
ミク
例えば、ふたりがさっきの歌を歌うためには、
練習して、直すところを見つけて、練習して……
たくさんの時間を使って完成させていくでしょ
ミク
そうやって『もっと歌えるようになりたい』って
積み重ねていくから、歌えるようになる
ミク
セカイも同じ。
想いを持ち続けて心の中に積み重ねてきたから、できるの
……うん。そうだね
RAD WEEKEND目指して
頑張ってきた今までがあるから、
このセカイもあるってことだよね!
こはね
杏ちゃん……
こはね
あ、じゃあ、もっともっと想いがいっぱいになったら、
また新しいセカイも生まれるのかな?
ミク
さあ、どうだろうね?
えー、気になるなぁ……
よーし、それじゃ、新しいセカイもできちゃうくらい、
もっと頑張らなくっちゃね!
こはね
うんっ!!
ミク
フフ。頑張ってね、ふたりとも

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