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レン
『わあ……。桜だ! しかもいっぱい!』
KAITO
『うん、いいね!
こっちの桜はちょうど満開みたいだし』
こっちの桜はちょうど満開みたいだし』
彰人
どうだ、レン。
ここなら良さそうか?
ここなら良さそうか?
レン
『うん! あっちもこっちも桜でいっぱいで、
ミク達も喜んでくれそう!』
ミク達も喜んでくれそう!』
レン
『ありがとう、彰人!
いろいろつきあってくれて!』
いろいろつきあってくれて!』
彰人
おう。で、花見はいつやりたいんだ?
レン
『うーん。いいところを見つけたし、
ここの桜が散っちゃわないうちにやりたいな!』
ここの桜が散っちゃわないうちにやりたいな!』
彰人
わかった。じゃあ杏に話してみるか。
あいつもいろいろ考えてるだろうしな
あいつもいろいろ考えてるだろうしな
KAITO
『なら待ってるあいだに、ボク達は準備を進めておこうか』
レン
『うん!』
KAITO
よかったね、レン。
いいお花見スポットが見つかって
いいお花見スポットが見つかって
レン
うん! カイト、つきあってくれてありがとう!
KAITO
いやいや。ボクもあの桜が見られてよかったよ。
お花見、とっても期待できそうだ
お花見、とっても期待できそうだ
レン
でも楽しむためには準備しなくちゃ!
レン
オレ、メイコにお花見用のお弁当を
作ってもらえないか聞いてくる!
作ってもらえないか聞いてくる!
レン
カイトは、リン達を探してお花見やること話してきて!
KAITO
え? メイコのカフェ行くならボクが——
レンの声
たのんだよー!
KAITO
あはは。張りきってるなあ
KAITO
しょうがない、じゃあボクはリン達に話しに行こうかな
レン
——えっと、ビニールシートは敷いたし、
おはしとか紙皿も全部テラスに持って行ったし、あとは……
おはしとか紙皿も全部テラスに持って行ったし、あとは……
MEIKO
レン、サンドイッチができたわよ。
これもテラスに運んでくれる?
これもテラスに運んでくれる?
レン
うん! ……うわぁ、おいしそー!
MEIKO
ふふ。準備を頑張ってくれてるし、
内緒でひとつくらい食べてもいいわよ
内緒でひとつくらい食べてもいいわよ
レン
え、本当!?
レン
いやでも……みんなと一緒に乾杯してから食べたいし、
今は我慢するよ
今は我慢するよ
MEIKO
ふふ。レンってば、すっかり幹事さんね
KAITO
メイコ、レン。
みんなを呼んで来たよ
みんなを呼んで来たよ
ルカ
やっほー! 今日はお招きありがとう♪
リン
わっ! テラス席がなんかすごいことになってる!
ミク
テーブルとイスがなくなって、
ビニールシートが敷いてあるね
ビニールシートが敷いてあるね
レン
うん! こういう感じのほうが花見っぽい雰囲気が出るって、
カイトが教えてくれたんだ
カイトが教えてくれたんだ
レン
みんな、座って待ってて!
彰人達のほうの準備が終わってるか見てくる!
彰人達のほうの準備が終わってるか見てくる!
KAITO
レン、張りきってるね
MEIKO
そうね。『なるべくお花見っぽい雰囲気出すんだ』って
紙皿とかも、彰人くん達にお願いして全部準備してくれたしね
紙皿とかも、彰人くん達にお願いして全部準備してくれたしね
リン
えっ、レンひとりで!?
MEIKO
料理は私が用意したけど、それ以外は
レンが頑張ってくれたのよ
レンが頑張ってくれたのよ
ミク
そっか。
じゃあ、あとでみんなでお礼を言わないとね
じゃあ、あとでみんなでお礼を言わないとね
ルカ
そうだね!
レン
ただいまー!
むこうの準備もバッチリだったよ!
むこうの準備もバッチリだったよ!
MEIKO
ありがとう、レン。
それじゃあ、行きましょうか
それじゃあ、行きましょうか
リン・ルカ
『はーい♪』
杏
みんな、いらっしゃーい!
KAITO
『おじゃましまーす』
リン
『わあ……!
すごいね、桜の木がこんなにたくさん!』
すごいね、桜の木がこんなにたくさん!』
ルカ
『うん! それにとっても綺麗!』
ミク
『花びらが舞ってる感じも、すごくいいね。
この場所を見つけてくれたのはレンなんだっけ』
この場所を見つけてくれたのはレンなんだっけ』
MEIKO
『ええ、そうよ。
いいところを見つけてくれてありがとう、レン』
いいところを見つけてくれてありがとう、レン』
レン
『えへへ。彰人にあっちこっち
連れて行ってもらって見つけたんだ』
連れて行ってもらって見つけたんだ』
レン
『彰人、ほんとにありがとう!』
彰人
どういたしまして
杏
じゃあ、さっそく始めちゃう?
みんな、飲み物持って持ってー!
みんな、飲み物持って持ってー!
ミク
『——杏、こっちは準備できたよ』
冬弥
俺達のほうも大丈夫だ
杏
なら、レンくん!
乾杯の音頭よろしく!
乾杯の音頭よろしく!
レン
『え、いいの? じゃあ……』
レン
『ぽっかぽかな春ときれいな桜の花に——乾杯!』
全員
『乾杯!』
こはね
お弁当開けるね
MEIKO
『あら。とってもカラフルなおにぎりね』
杏
はい。しそとかたまごのふりかけとか、桜でんぶとか
いろんな味で作ったんです!
いろんな味で作ったんです!
レン
『へえ! でも、ちょっとずつ形が違うね?』
彰人
作ったヤツが違うからだろうな
冬弥
実は、今朝4人でWEEKEND GARAGEのキッチンを借りて
作らせてもらったんだ
作らせてもらったんだ
レン
『そうなんだ! あ、ひょっとして冬弥、
初おにぎり作りだったんじゃない?』
初おにぎり作りだったんじゃない?』
冬弥
ああ。とても楽しかった
こはね
わあ、メイコさん達のお弁当は
お稲荷さんに、煮物や揚げ物、いろいろ入ってますね
お稲荷さんに、煮物や揚げ物、いろいろ入ってますね
MEIKO
『ふふ。今日のためにあらかじめ下準備をしておいたのよ。
でも一番食べてほしいのは、だし巻き玉子ね』
でも一番食べてほしいのは、だし巻き玉子ね』
MEIKO
『だしの割合とか、かなり試行錯誤して——』
KAITO
『もぐもぐ——うん。
このだし巻き玉子、すごく美味しいよ。もぐもぐ……』
このだし巻き玉子、すごく美味しいよ。もぐもぐ……』
リン
『あー! カイト、それ何個目!?』
ミク
『独り占め禁止! はい、没収』
KAITO
『あっ、そんなー!』
ルカ
『カイトって結構、食い意地はってるよね~』
MEIKO
『そういうルカも、唐揚げばっかり食べないの。
はい、お稲荷さんとチェンジ』
はい、お稲荷さんとチェンジ』
ルカ
『あー! 私の唐揚げちゃんがー!』
こはね・杏
『ふふっ』
『あははっ』
『あははっ』
レン
『あははっ!』
レン
(桜も見れたし、みんなも楽しそうだし。
花見、本当にやれてよかった!)
花見、本当にやれてよかった!)
リン
『レン、何食べる?
こっちのお弁当箱のおかず、とってあげるよ』
こっちのお弁当箱のおかず、とってあげるよ』
レン
『ほんと? じゃあ、ハンバーグ!』