Revival my dream/Story/Chapter 6

From Sekaipedia
Kamishiro Rui
Rui
それじゃあ、もう一度ジャンプシーンをやるよ!
ステージからステージ下まで、跳んでくれるかい?
Otori Emu
Emu
うん!
いくよー! 司くーん!
Tenma Tsukasa
Tsukasa
よし来い!
息を合わせるぞ!
Kusanagi Nene
Nene
…………
Otori Emu
Emu
いちにの……!
Otori Emu
Emu
ジャジャジャジャーンプっ!!
Tenma Tsukasa
Tsukasa
キャキャキャキャーッチっ!!
Otori Emu
Emu
できた!
できたよ類くん~!!
Tenma Tsukasa
Tsukasa
ハッハッハ!!
スターの力をもってすればキャッチなど容易いものよ!
Kamishiro Rui
Rui
ああ、バッチリだったよふたりとも!
Kamishiro Rui
Rui
ただ、実際に木の上から跳ぶ時は足場がかなり悪くなるから、
それも想定してリハーサルをやっていきたいね
Tenma Tsukasa
Tsukasa
しかし……いつもえむにジャンピング突撃されていたのが、
こんなところで役に立つとはな……
Kusanagi Nene
Nene
おかげで、できるようになったんだし、
結果オーライじゃない?
Kamishiro Rui
Rui
——さて、いよいよ本番の日が近づいてきた
Kamishiro Rui
Rui
今回も、僕達の最高のショーで
お客さんを笑顔にしていこうじゃないか!
Otori Emu
Emu
うんっ!
Kusanagi Nene
Nene
わぁ……! 大きな洋館……!
Tenma Tsukasa
Tsukasa
庭も立派だな……!
ここだけまるで海外のようだ
Otori Emu
Emu
久しぶりだな~!
ちっちゃい頃はいっぱい来てたけど、
最近は全然来れてなかったから、嬉しいなっ!
Kamishiro Rui
Rui
よし、それじゃあ早速、
あのシーンに必要な木と洋館の窓を確認していこう
Kamishiro Rui
Rui
(……うん。枝は問題ないね。
折れそうだったり、腐っていそうなところもない)
Kamishiro Rui
Rui
(傷つけないよう前もって養生してもらったから、
ジャンプくらいでは傷もつかなそうだしね)
Kamishiro Rui
Rui
(——窓への距離はもらった図と誤差なく、約1.5メートル。
えむくんのジャンプ力なら、問題なく跳べる距離だ)
Kamishiro Rui
Rui
あとは……命綱をつけるならポールが必要だね。
屋根に取り付けるポイントを探さないと……
Kusanagi Nene
Nene
類! 熱中しすぎて落ちないでよ!
Nenerobo
Nenerobo
落チナイデ下サイヨ!
Kamishiro Rui
Rui
ああ、わかってるよ!
Kusanagi Nene
Nene
……ならいいけど。
熱中してると、すぐに周り見えなくなるから
Kusanagi Nene
Nene
……あれ? えむ
Otori Emu
Emu
なーにー? 寧々ちゃんっ
Kusanagi Nene
Nene
今、えむのポケットが光ったみたいなんだけど……
Kagamine Rin (Wonderlands×Showtime)
Rin
『えーむーちゃーん!
ねーねーちゃーん!』
Otori Emu
Emu
うわわっ! リンちゃん!
Kagamine Rin (Wonderlands×Showtime)
Rin
『やっほー♪ 遊びにきちゃった☆』
Tenma Tsukasa
Tsukasa
ああ、そういえば、
リンはリハーサルを見に来ると言っていたな
Kusanagi Nene
Nene
始まったら呼ぼうと思ってたけど、
待ちきれなくて来ちゃったんだね
Kagamine Rin (Wonderlands×Showtime)
Rin
『わー、おっきなお庭☆
みんな、今は何をしてるの?』
Otori Emu
Emu
今はね、木からジャンプするシーンの練習をするから、
類くんが命綱をつけてくれてるんだよ!
Kagamine Rin (Wonderlands×Showtime)
Rin
『あ、あのシーンだね!
ぴょぴょん♪ってするところ見れるんだ~』
Kagamine Rin (Wonderlands×Showtime)
Rin
『……わ! 類くん、とっても高いところにいるんだね!
怖くないのかなぁ?』
Kusanagi Nene
Nene
類なら、全然怖くないと思うよ
Tenma Tsukasa
Tsukasa
そうだな。
あれくらいでは屁でもないだろう
Tenma Tsukasa
Tsukasa
……多少は危ないことに危機感を持ってほしいというか、
あの無謀さは少々どうかと思う時もあるが——
Tenma Tsukasa
Tsukasa
だが、たのもしくもあるな
Kagamine Rin (Wonderlands×Showtime)
Rin
『え?』
Tenma Tsukasa
Tsukasa
あいつにとって最も大事なのはショーだ。
面白いショーを作ることが最優先だからこそ、
普通は考えられないようなおかしなこともするが——
Tenma Tsukasa
Tsukasa
演出家としては、抜群に頼りになる
Otori Emu
Emu
うん! あたしもそう思う!
Otori Emu
Emu
おもしろいけどできないかもな~とか
あぶないかもな~って思っちゃうようなことも、
やろうって言って、本当にできるようにしてくれるんだよね!
Otori Emu
Emu
類くん、魔法使いみたい☆
Kusanagi Nene
Nene
うん、本当にね
Kusanagi Nene
Nene
類とやるショーは、いつもとんでもないけど……。
でも、おもしろいから
Kagamine Rin (Wonderlands×Showtime)
Rin
『……そっか!
えへへっ♪ 類くん、すごいね!』
Kamishiro Rui
Rui
——みんな、命綱とマットの準備ができたよ!
Kamishiro Rui
Rui
さっそくクライマックスのジャンプシーンを
練習したいんだけど、できそうかい?
Otori Emu
Emu
うんっ!
準備運動できてるよー!!
Tenma Tsukasa
Tsukasa
オレもだ!
屋敷の中に入ってスタンバイすればいいか?
Kamishiro Rui
Rui
ああ。司くんは屋敷の中からキャッチできるようにしてくれ。
えむくんは、ここまで登ってきてくれるかい?
Otori Emu
Emu
あいあいさーっ!
Kusanagi Nene
Nene
じゃあリン、ネネロボ。
わたし達は客席のほうで見てようか
Kagamine Rin (Wonderlands×Showtime)
Rin
『うんっ!』
Nenerobo
Nenerobo
楽シミデスね!
Kamishiro Rui
Rui
……よし。しっかり取りつけられているね。
用意はいいかい?
Otori Emu
Emu
うん!
それじゃあ……いくよー! 司くーん!
Tenma Tsukasa
司の声
よし来い!
まずは声でタイミングを合わせるぞ!
Otori Emu
Emu
わかったー!
……よしっ!
Otori Emu
Emu
いちにの——ジャジャジャジャーンプっ!!
Kamishiro Rui
Rui
……!
Tenma Tsukasa
Tsukasa
——よし! 掴んだ!
Otori Emu
Emu
……できた!
ちゃんとできたよ類くん!
Kamishiro Rui
Rui
……ああ。
素晴らしいジャンプだったよ、えむくん!
Tenma Tsukasa
Tsukasa
ふぅ……。
練習の甲斐があったな
Tenma Tsukasa
Tsukasa
とはいえ、やはり高さがあると緊張感が違うな。
えむさえいけそうなら、本番でも無理なくできるように、
何度か挑戦しておいたほうがよさそうだが……
Otori Emu
Emu
あたしは大丈夫だよ☆
もう1回やってみよー!
Kamishiro Rui
Rui
ああ!
それじゃあ今度は、本番を想定して
セリフを言いながら跳んでみよう
Otori Emu
Emu
じゃあもう1回いくよー!
司くんは、大丈夫?
Tenma Tsukasa
司の声
ああ!
Kamishiro Rui
Rui
えむくん、2回目だけど油断せずにね
Otori Emu
Emu
うん! いくよー!
Otori Emu
Emu
『——あたしが将校さんを、助けなきゃ!』
Otori Emu
Emu
いち、にの……!
Otori Emu
Emu
わっ! 小鳥さんが急に……!
Otori Emu
Emu
わ、わわわ……!
Kagamine Rin (Wonderlands×Showtime)
Rin
『あっ! えむちゃん、あぶなーい!!』
Tenma Tsukasa
Tsukasa
えむ!
Otori Emu
Emu
きゃ…………!
Kamishiro Rui
Rui
————!
Otori Emu
Emu
……………………ほえ?
Kagamine Rin (Wonderlands×Showtime)
Rin
『あー!
えむちゃんが、ゆっくり地面に下りてきた!』
Kusanagi Nene
Nene
え? 命綱が伸びて……?
あれってどうなってるの?
Kamishiro Rui
Rui
……よし。
ちゃんと機能したようだね
Kamishiro Rui
Rui
この命綱は——その名も衝撃吸収命綱!
落ちた時もバランスを取り戻させつつ、落下時の衝撃を
分散しながら下ろしてくれるから、ダメージも少なくてすむんだ
Otori Emu
Emu
……すごーい!
全然痛くなかったよ! ありがとう、類くんっ!
Kamishiro Rui
Rui
どういたしまして、えむくん
Kamishiro Rui
Rui
でも、もし今のショックで気分が悪かったりしたら——
Otori Emu
Emu
いよーっし! それじゃあもう1回、だね!
Otori Emu
Emu
類くんの命綱もあるから、もし失敗しても大丈夫だもんね!
がんばるぞー!
Tenma Tsukasa
Tsukasa
よし! じゃあもう一度木に登って最初からだ!
Otori Emu
Emu
はーい!
Otori Emu
Emu
よいしょ、よいしょ!
今度は小鳥さんに気をつけなくっちゃ!
Otori Emu
Emu
……あれ?
類くん、どうしたの?
Kamishiro Rui
Rui
——いいや。なんでもないよ
Otori Emu
Emu
む?
Tsukasaの声
えむ! こっちは準備ができたぞー!
Otori Emu
Emu
あ、は~い!
次はちゃーんとジャンプするね~!
Kamishiro Rui
Rui
(……お礼を言わなきゃいけないのは、こっちのほうだ)
Kamishiro Rui
Rui
(どんな道具があっても、信じてもらえなければ、
それは意味のないものだからね)
Kamishiro Rui
Rui
よし、それじゃあ——やろう!

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