Wonder Stage
ペガサス
『悪の魔王を倒すため~♪ 私は旅立つのだ~♪』
ペガサス
『おや? あれはロビット族のネ・ネーではないか! もしや力を貸してくれるのか?』
ネ・ネー
『オウジ、アナタがモンスターをタオシテクレタので、 ムラがヘイワにナリマシタ』
ネ・ネー
『コレはオレイの、ゲンキにナル、ハイパードリンクデス』
ペガサス
『ほほう。ドロっとしていてなかなか体に効きそうだ。 んぐ、んぐ……』
ペガサス
『ぐええ~! なんだこの味は! あ、そうか。ロビット族は油しか飲まないんだった……』
Emu
類くん類くん! みんな笑ってるよ!
Rui
ああ。いい滑り出しだ。 さあ次はえむくんと着ぐるみさん達の出番だ。頼むよ
着ぐるみ
全員配置につけ!
ペガサス
『なんだ!? 何かの気配がするぞ!!』
着ぐるみ
いくぞ!
子供達
わあ!! おっきなドラゴンだー!!
Rui
うん。獅子舞の要領で作った簡単なものだったけど、 連携が取れている彼らがやると、まるで生き物のようだね
エムム
『あたしは魔王様のドラゴンのお世話係・エムム! 王子なんて、ぺっちゃんこにしちゃうぞ~!』
ペガサス
『くっ! あんな巨大なドラゴン、どう倒せばいい!?』
Rui
……うん、いい調子だね
Rui
この後は――寧々のソロパートだ
Nene
(……あの時からずっと、ステージに立つのが怖かった)
Nene
(でも、このステージがうまくいけば、もしかしたら……)
ペガサス
『そうか! あのドラゴンは、歌で眠りにつくのか! 何か歌を歌って……』
ネ・ネー
『……ココは、ワタシにマカセテクダサイ。 ウタを、ウタイマショウ』
Nene
……できる……!
ネ・ネー
『――――♪』
子供達
わあ! きれいな歌ー!
ペガサス
『いいぞ! ドラゴンがうとうとしている!』
ネ・ネー
『――――♪…………』
Nene
……え? マイクが切れた?
Nene
コ、コントロールもできない! どうして!?
Rui
動きが……!?
ペガサス
な……!
Nene
どうして? どうして動かないの?
Rui
充電切れ? まさか寧々、あの後もずっと練習を……!?
Tsukasa
(どうして突然止まったんだ!? ……故障したのか?)
Tsukasa
(どうする……! ネ・ネーが歌わなければ、 ドラゴンを眠らせて倒すことができない……!)
ペガサス
『ネ・ネーどうした! お前が先に眠くなってどうする?』
ペガサス
『見ろ、もう少しでドラゴンが眠りそうだ! みんな! ネ・ネーを一緒に応援しようじゃないか!』
ペガサス
(時間を稼ぐ……! 寧々、類、頼む! なんとかステージを続けられるように……!)
子供達
ネ・ネーがんばれ〜!
Nene
あ……あ……。 ど、どうしたら……!
ペガサス
ネ・ネーがんばれ! ほんとに……がんばれ……!!
エムム
う、うわ~! 応援がすごくって、ドラゴンがびっくりしちゃってるよ~!
ペガサス
(……! ナイスアドリブだ、えむ! この流れなら、歌で眠らさなくてもドラゴンを倒せる!)
ペガサス
よし、みんなの応援でドラゴンがひるんでいるうちに倒してやる!
Nene
あっ!
ペガサス
うわ……っ!? ぐええっ!!
子供達
えっ!? 王子がネ・ネ―につぶされちゃったよ!?
Rui
まずい! 自律制御システムが……!
Nene
あ……あ……!
エムム
わわわーっ!? た、助けなくっちゃ! みんなー! 司くんを助けて!
ペガサス
ま、まて……!! オレはまだ戦えるぞ……!!
ペガサス
まだ……ドラゴンを倒していない……っ!
ペガサス
子供達の応援を受けた今のオレは……! ドラゴンにも負けない……っ!
Rui
司くん……
Rui
……残念だけど、ここまでだ……
Rui
『こうして、ペガサス王子はドラゴン達と仲良くなったのでした。 しかし王子の旅はまだ始まったばかり。 王子が魔王を倒す日まで、旅は続いていくのでした……おしまい』
Tsukasa
な……っ!
子供A
え? どうなっちゃったの? ねー、今ので終わっちゃったの? ……つまんなーい!
子供B
なんだよ。王子、敵に助けられてるじゃん。ダッセー!
母親
なんだかよくわからないショーだったわね……
父親
最初はよかったのに、急につまらなくなったなあ。 まあ、他のアトラクションに乗ろうか
Tsukasa
……っ!!