< Legend still vivid | Story
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{{Chapter
|base = Legend still vivid/Story
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{{Story
|image = Legend2022 chapter 3.png
|chapter = Chapter 3
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|japanese = 原体験をした場所ってことだね
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Revision as of 07:38, 9 May 2023
Chapter 3: ? (edit)
いざなわれ、導かれるように (Izanaware, Michibikareru You ni)
いざなわれ、導かれるように (Izanaware, Michibikareru You ni)
Vivid Street
Taiga
RAD WEEKENDの動画ね……
Taiga
残念だが、それはねえ。
俺が直々に撮影禁止だって言ったからな
俺が直々に撮影禁止だって言ったからな
Kohane
え……!
Kohane
スタッフさんとかにも撮ってもらったり
しなかったんですか?
しなかったんですか?
Taiga
ああ。他のイベントはいくつか撮ってもらっちゃいたが、
RAD WEEKENDだけは撮ってない
RAD WEEKENDだけは撮ってない
Taiga
あれは——
Flashback starts
Flashback ends
Taiga
……RAD WEEKENDは、
あの日のためだけのものだからな
あの日のためだけのものだからな
Kohane
そう、ですか……
Kohane
(じゃあさっきのお姉さんは、勘違いしてたのかな……?)
Kohane
(せっかくRAD WEEKENDの手がかりを
掴めたと思ったのに……)
掴めたと思ったのに……)
Taiga
…………
Taiga
そんなにRAD WEEKENDのことを知りたいのか?
Kohane
え?
あ……はい!
あ……はい!
Kohane
杏ちゃんや東雲くんはRAD WEEKENDを
見たんですけど……
見たんですけど……
Kohane
私と青柳くんはふたりの話からしか
知らなくて……ぼんやり想像するしかできないんです
知らなくて……ぼんやり想像するしかできないんです
Kohane
それじゃ、RAD WEEKENDを超えるイメージを持つのも
難しいんじゃないかなって思って
難しいんじゃないかなって思って
Taiga
なるほどな
Kohane
あ、ステージで歌ってた大河さんに
その時のことを詳しく教えてもらえたら、
もう少しイメージがわくようになるかな……?
その時のことを詳しく教えてもらえたら、
もう少しイメージがわくようになるかな……?
Taiga
教える、か……。しかしそれだけで伝わるかね。
俺はそこまで話もうまくねえしな
俺はそこまで話もうまくねえしな
Taiga
それに、少しばかり話しただけで雰囲気がわかるなら、
もう嬢ちゃんも掴めてるんじゃないのか?
もう嬢ちゃんも掴めてるんじゃないのか?
Kohane
あ……
Kohane
……たしかにそうですね。
すみません、大河さん
すみません、大河さん
Kohane
だけど——何か方法を見つけたいんです
Kohane
RAD WEEKENDを超えるために、
ちょっとでもいいからRAD WEEKENDに近づきたいんです
ちょっとでもいいからRAD WEEKENDに近づきたいんです
Kohane
だから、なんでもいいから教えてもらえないでしょうか?
ステージから何が見えたとか、歌っていた時の
感覚とか——
ステージから何が見えたとか、歌っていた時の
感覚とか——
Kohane
知りたいんです!
Taiga
(これは——)
Flashback starts
Flashback ends
Taiga
…………。
この場合は、百聞は一見に如かず、だな
この場合は、百聞は一見に如かず、だな
Kohane
え?
Taiga
映像は難しいが、
会場くらいなら見せてやれるかもしれねえ
会場くらいなら見せてやれるかもしれねえ
Kohane
え? 会場って……。
RAD WEEKENDをやったライブハウスってことですか?
RAD WEEKENDをやったライブハウスってことですか?
Taiga
おう
Kohane
で、でも、もうその時のライブハウスは閉まってて、
オーナーさんも引退したって——
オーナーさんも引退したって——
Taiga
あのばあさん——オーナーはまだピンピンしてるからな。
叩き起こせば出てくるだろ。
あとで連絡しといてやる
叩き起こせば出てくるだろ。
あとで連絡しといてやる
Kohane
……!
Kohane
(やった……!)
Kohane
(まさか、RAD WEEKENDの会場に
入れるかもしれないなんて……!!)
入れるかもしれないなんて……!!)
Taiga
RAD WEEKENDに関しちゃ、それでいいな。
今日の練習に戻るぞ
今日の練習に戻るぞ
Kohane
あ、はいっ!!
A few days later
crase cafe
crase cafe
Len
えーっ!?
An
大河おじさんが、RAD WEEKENDの会場を
見せてくれるって!?
見せてくれるって!?
Kohane
うんっ! オーナーさんに連絡がついたから
私達みんなで行こうって!
私達みんなで行こうって!
Toya
わざわざオーナーにまで話をとおしてもらえるとは。
ありがたいな
ありがたいな
Akito
ああ。にしても……
まさか、またあそこに行けるとはな
まさか、またあそこに行けるとはな
MEIKO
ふふっ、嬉しそうね、彰人くん
Akito
ま、なんつーか……思い出の場所ですから
Akito
あそこでRAD WEEKENDやってなきゃ、
今のオレはいなかったですし
今のオレはいなかったですし
Miku
原体験をした場所ってことだね
Len
——なあなあなあ!
オレもその場所、見に行っていい!?
オレもその場所、見に行っていい!?
Kohane
え?
Len
伝説のイベントがあったところ、オレも見てみたいんだ!
邪魔はしないから、お願い!
邪魔はしないから、お願い!
MEIKO
もうレンってば……。
みんな、迷惑だったらそう言ってね
みんな、迷惑だったらそう言ってね
Miku
——私も見てみたいな
MEIKO
ミク?
Miku
だってそこは、最初に杏と彰人の想いが生まれた場所——、
このセカイを作るほどの想いが生まれた場所なんでしょ?
このセカイを作るほどの想いが生まれた場所なんでしょ?
Miku
気になるのは当然じゃない?
MEIKO
それはそうだけど……
An
じゃあ、現地についたらレンくんとミクを呼んで、
おじさんに見つからないようにこっそり覗いてもらおっか
おじさんに見つからないようにこっそり覗いてもらおっか
Kohane
うん、そうだね!
Toya
ポケットにスマホを入れていれば、
顔を出してもらうことはできそうだ
顔を出してもらうことはできそうだ
Akito
つっても見つからないように気をつけろよ
Miku
もちろん。
ありがとう、みんな
ありがとう、みんな
Len
やったー!!
Kohane
それじゃ、会場に着いたら呼ぶから、
待っててね!
待っててね!
Miku
うん。楽しみに待ってるよ
WEEKEND GARAGE
An's dad
——よし、準備できたな
An
父さん、プレート、オープンにしておいたよ!
An's dad
おう。ありがとな、杏。
いつも助かる
いつも助かる
An
どういたしまして!
あ、来週の土曜なんだけど、昼は手伝えないから。
先に言っとくね!
あ、来週の土曜なんだけど、昼は手伝えないから。
先に言っとくね!
An's dad
ああ、わかった。練習でもあるのか?
An
ううん。COL——RAD WEEKENDの会場を
みんなで見に行くんだよ
みんなで見に行くんだよ
An's dad
何?
あそこはもう閉まってるだろう
あそこはもう閉まってるだろう
An
うん。そうなんだけど、大河おじさんが
オーナーにかけあってくれて、見られるようになったんだ!
オーナーにかけあってくれて、見られるようになったんだ!
An
こはねと冬弥は会場も見たことなかったから、
本当によかったよ
本当によかったよ
An's dad
大河が……?
An
びっくりだよね。
おじさんがわざわざそこまでしてくれるなんて
おじさんがわざわざそこまでしてくれるなんて
An
……っていうか、オーナーさん引っ張り出して、
本当に大丈夫なのかな? たしか結構年だったよね?
本当に大丈夫なのかな? たしか結構年だったよね?
An's dad
ああ。たしか今年で80だ
An
は、80!?
どうしよう、わざわざ呼び出すなんて悪いことしたかな……
どうしよう、わざわざ呼び出すなんて悪いことしたかな……
An's dad
ハハ、まああのオーナーなら大丈夫だろうよ
An's dad
しかし……そうか。
あいつがそこまで……
あいつがそこまで……
An
父さん? どうかした?
An's dad
いや、少し考えごとをしていただけだ。
杏は気にせず行ってこい
杏は気にせず行ってこい
An
うん……
An
あ、お客さんだ!
いらっしゃーい!
いらっしゃーい!
An's dad
…………
An's dad
(COLに連れて行くのか)
An's dad
(世界一を目指すこと以外、眼中にないと言っていた大河が
そこまで肩入れするとはな)
そこまで肩入れするとはな)
An's dad
(やはり——)
Flashback starts
???
ねえ、ふたりとも
???
いつかこの場所から、
世界一のアーティストが生まれたら——
世界一のアーティストが生まれたら——
Flashback ends
An's dad
(やはり大河は、
あいつの言葉に応えたいと思っているのか)
あいつの言葉に応えたいと思っているのか)
An's dad
(……俺の一存で渡すことはできないと思っていたが)
An's dad
(ついに、“これ”を渡す時が来たのかもしれないな——)