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Revision as of 07:44, 9 May 2023
Chapter 5: ? (edit)
かつての景色を焼きつけて (Katsute no Keshiki o Yakitsukete)
かつての景色を焼きつけて (Katsute no Keshiki o Yakitsukete)
Live House "COL"
Taiga
どうだ? ハコを見た感想は
Kohane
あ、えっと……
Kohane
ビビッドストリートの人がみんな知ってるくらいだから、
もっとホールみたいな大きいところなのかなって
思ってたんですけど……
もっとホールみたいな大きいところなのかなって
思ってたんですけど……
Kohane
予想以上にステージと距離が近いライブハウスだったから、
ちょっと意外でした
ちょっと意外でした
Toya
たしかに、そうだな。
ライブハウスにしても、もう少し大規模なのかと思っていた
ライブハウスにしても、もう少し大規模なのかと思っていた
Toya
大河さん達ならもっと大きなライブハウスでやっていそうだと
思ったのですが——なぜここで?
思ったのですが——なぜここで?
Taiga
——ここがよかったからな
Kohane
え?
Taiga
ま、昔からよく使ってた場所だから
ここでやりたかったってだけだ
ここでやりたかったってだけだ
Kohane
昔から……。
そうなんですね
そうなんですね
An
あ、そういえばおばあちゃん。
バックステージってどんな感じなの?
バックステージってどんな感じなの?
An
結構出演者がいたから、そんなにたくさん入れるのかなって
不思議だったんだよね
不思議だったんだよね
Owner
見るかい? こっちだよ
An
やった! ありがとうございまーす!
An's voice
……うわ! 思ったより狭い!
Akito's voice
ここにあれだけのメンツがいたのかよ……
Taiga's voice
すし詰め状態で大変だったな。
ハッハッハ
ハッハッハ
Owner's voice
まったく、あれは暑苦しい画だったねえ
Toya
狭いようだから、俺達は彰人達が出たあとで
見せてもらうとするか
見せてもらうとするか
Kohane
ふふ、そうだね
Toya
しかし……このステージで、
謙さんや大河さんが歌っていたのか
謙さんや大河さんが歌っていたのか
Kohane
うん。ここで……
Kohane
(ここを、杏ちゃんや東雲くんが
見上げてたんだよね)
見上げてたんだよね)
Kohane
(どんな風だったんだろう。
私が杏ちゃんの歌を聴いた時より、
もっともっとすごい歌がここで……)
私が杏ちゃんの歌を聴いた時より、
もっともっとすごい歌がここで……)
Kohane
(——ううん)
Kohane
(見上げてるだけじゃダメ。
私達はRAD WEEKENDを超えるんだから)
私達はRAD WEEKENDを超えるんだから)
Kohane
……あの、オーナーさん。
ステージに立たせてもらえませんか?
ステージに立たせてもらえませんか?
Toya
小豆沢?
Kohane
私……このステージからの景色を
見てみたいなって思うんです
見てみたいなって思うんです
Kohane
杏ちゃんのお父さんや大河さんが見ていたのは、
ステージの上からの景色だから——
ステージの上からの景色だから——
Owner
……なるほどねえ
Taiga
いいんじゃねえか?
Taiga
RAD WEEKENDをイメージしに来たんだろ?
なら立つべきは観客席じゃなく——あっちだ
なら立つべきは観客席じゃなく——あっちだ
Kohane
…………!
Taiga
ばあさん、こいつらステージに上げていいだろ?
Owner
……フン。ま、好きにしな
An
え……いいの!?
ありがとう! おばあちゃん!
ありがとう! おばあちゃん!
Akito
……妙な気分だな。
見上げてたステージに立つってのは
見上げてたステージに立つってのは
Toya
失礼します
An
よいしょっと!
An
——ほら、こはねも!
Kohane
……うん!
Kohane
(——これが)
Kohane
(これが、杏ちゃんのお父さんや
大河さん達が見てた景色なんだ……!)
大河さん達が見てた景色なんだ……!)
An
私が聴いてたのは、客席のあの辺だったんだ。
中央の前のほうかな
中央の前のほうかな
Kohane
そうなんだ……
Toya
彰人はどの辺りで聴いていたんだ?
Akito
杏よりも下手側だな。あの辺りだ
Akito
あの時は初めてイベントに来たから、
待ってるあいだは居心地悪かったが——
待ってるあいだは居心地悪かったが——
Akito
始まってみたら、そんなことどうでもよくなったな
Kohane
…………
Miku
『こはね』
Kohane
え? ミクちゃん、どうしたの?
Miku
『ねえ、歌ってみたら?』
Kohane
え、でも……
Miku
『こはねは、ここで歌ってみたくない?』
Miku
『ここは、みんなのセカイの、
始まりの場所なんだよ』
始まりの場所なんだよ』
Kohane
あ——
Kohane
(……RAD WEEKENDを超えたいっていう夢は、
杏ちゃんにもらったものだけど)
杏ちゃんにもらったものだけど)
Kohane
(でも今は、たしかに私の夢なんだ)
Kohane
(なら——)
Kohane
♪————……
Kohane
♪————
Kohane
♪————!!
An
あ……
An
(こはね、歌いながらイメージしてるんだ)
An
(ここにどんな空気があったのか。
ここで父さん達が、どんな風に歌ってたのか)
ここで父さん達が、どんな風に歌ってたのか)
An
(なら——)
An
♪————!!
Kohane & An
『♪————』
Akito & Toya
『♪————』
全員
『♪————————!!』
Taiga
……どうだ、ばあさん。
あいつらの歌は
あいつらの歌は
Owner
フン。
下手な歌だったら叩き出してやろうかと思ったが……
下手な歌だったら叩き出してやろうかと思ったが……
Owner
もうちょっと、聴いててやろうかね