Main Story/Wonderlands×Showtime/Chapter 7

From Sekaipedia
Wonder Stage
Otori Emu
Emu
大きいロボットだ~! あたしの腰くらいまであるよ~!
Tenma Tsukasa
Tsukasa
お、おい! またロボットじゃないか! これがお前の言っていたメンバーだと言うのか?
Kamishiro Rui
Rui
ああ、そうさ。 僕がショーに使っていた自律型と違って、 これは遠隔操作型でね
Tenma Tsukasa
Tsukasa
これもお前が作ったものなのか?
Kamishiro Rui
Rui
ああ、そうだよ
Kamishiro Rui
Rui
1回の充電で3日はフルの稼働に耐えられるし、 ショーに適した複雑な動きもできるように設計してあるんだ。 いやあ、我ながら素晴らしいものを作ってしまったなあ
Tenma Tsukasa
Tsukasa
ええい、自画自賛などいい! それより、操縦してる人間はどこにいるんだ?
???
……………………
Kamishiro Rui
Rui
ああ。ここから少し離れたところにいるよ。 大丈夫。彼女のコントロール技術には、僕が太鼓判を押すよ
Tenma Tsukasa
Tsukasa
はあ……。あのなあ類。 オレがほしいのはロボットじゃない。ショーをやれる人間だ
ロボット
『……なに。なんか文句あんの?』
Otori Emu
Emu
わわっ! しゃべった~!
Kamishiro Rui
Rui
うん。会話もできるし、コントローラーには ディスプレイがついているからこっちの様子もわかるよ
Otori Emu
Emu
あたし、鳳えむ! よろしくねロボちゃん♪
ロボット
『……鳳? それって、もしかして……』
Otori Emu
Emu
ロボちゃん、お名前はあるの? 教えて!
ロボット
『……名前? え、ええっと……』
Kamishiro Rui
Rui
そういえば、ロボット自体に名前はつけていなかったね。 この際、君の名前を教えたらどうだい?
ロボット
『……草薙寧々』
Otori Emu
Emu
そっか! じゃあ、この子はネネロボちゃんだね♪
ネネロボ
『ネネロボ……ま、まあ、その名前でいいけど』
Tenma Tsukasa
Tsukasa
会話できるなら、その草薙寧々とやらに一言言わせてもらおう!
Tenma Tsukasa
Tsukasa
いいか? オレ達は、歌もダンスもやる。 オレというスターにふさわしい、ハイクオリティでな!
Tenma Tsukasa
Tsukasa
そんなロボットじゃ、ダンスもままならんだろう。 残念だがメンバーには……
ネネロボ
『……へーえ。自称スターのくせに、見る目ないんじゃないの?』
Tenma Tsukasa
Tsukasa
な、なんだと!?
ネネロボ
『ロボットじゃ踊れないなんて、誰が決めたんだか。 なんなら、これで踊ろっか?』
Kamishiro Rui
Rui
ああ、踊って見せるのはいいね。機能と技を見てもらおう! えむくん、音楽をかけてくれるかい?
Otori Emu
Emu
うんっ☆ ネネロボちゃんのショー、スタート~っ!
Tenma Tsukasa
Tsukasa
ふん、やってみろ。 いくら類の作ったロボットとはいえ……
Tenma Tsukasa
Tsukasa
タ……タップダンスだとー!? あの短い足で!?
Kamishiro Rui
Rui
ふふっ、いいねえ。とてもいいダンスだ
Otori Emu
Emu
うわー! 足がすっごいスピードでバタバタしてるよ~!
Tenma Tsukasa
Tsukasa
からの……な、滑らかなジャズダンス……! ウソだろ……。あんな頭身でできる動きじゃない……!
Otori Emu
Emu
すごいすご~い! ネネロボちゃん、ダンスとっても上手だね~!
ネネロボ
『……どう?』
Tenma Tsukasa
Tsukasa
い……いや、まだだ! ミュージカルショーは歌こそが最も重要! ロクに歌えんようなヤツは、ステージにあげられん!
ネネロボ
『ふーん。歌えばいいの?』
Tenma Tsukasa
Tsukasa
へ?
ネネロボ
『~~~~♪』
Otori Emu
Emu
……わ、わわわ~! すっごくキレイな歌! 声もキレイ~!
Tenma Tsukasa
Tsukasa
そんなバカな……歌まで……! はっ。録音したプロの歌声を流してるんじゃないだろうな!
Otori Emu
Emu
でも、今の歌、ネネロボちゃんの声と一緒だったよ?
Tenma Tsukasa
Tsukasa
うっ!
ネネロボ
『それで? 次は何をすればいいわけ?』
Tenma Tsukasa
Tsukasa
ううっ……!
Kamishiro Rui
Rui
どうだい司くん。 寧々は、メンバーの条件を満たしてるだろう?
Tenma Tsukasa
Tsukasa
ま、まあ、オレのショーに出るレベルには到達しているが……
Tenma Tsukasa
Tsukasa
こいつ、下手したらオレよりも目立ってしまうのでは!? い、いやまさか……オレは未来のスターだぞ
ネネロボ
『自分が目立てなくなるかもって不安なら、 別に入れてくれなくてもいいけど?』
Tenma Tsukasa
Tsukasa
こ、こいつ聞こえて……!? オレは世界一のスターになる男だ!  そんな不安、あるわけないだろう!
ネネロボ
『ふ~ん?』
Tenma Tsukasa
Tsukasa
なんだその何か言いたげな顔は!!
ネネロボ
『気づいた? さすが未来のスター』
Tenma Tsukasa
Tsukasa
おい、なぜこいつはこんなに好戦的なんだ? オレの才能に嫉妬してのことか?
Kamishiro Rui
Rui
あはは、ふたりの相性もバッチリだねえ
Otori Emu
Emu
司くん司くんっ!  あたしネネロボちゃんとショーに出たい!
Otori Emu
Emu
こんなに上手なんだよ? きっと、ショーが大好きで、たくさん練習したんだよね?  すごいよっ!!
???
…………
Tenma Tsukasa
Tsukasa
くっ……たしかに、歌と踊りの出来は認めるしかない……
Otori Emu
Emu
ええっ!? じゃあ? じゃあ?
Tenma Tsukasa
Tsukasa
わかったわかった! あいつが4人目のメンバーだ
Otori Emu
Emu
やったー! よろしくねっ☆ ネネロボちゃんと寧々ちゃんっ!
ネネロボ
『……ま、よろしくね』
Tenma Tsukasa
Tsukasa
寛大なオレに感謝するんだな
ネネロボ
『アンタこそ、足引っ張ったらビームの的にするから』
Tenma Tsukasa
Tsukasa
ビーム!? そいつ、ビームがついてるのか!?
Otori Emu
Emu
みんな、がんばろうね~っ☆
Kamishiro Rui
Rui
寧々。ふたりはもういないよ。出てきたらどうだい
Kusanagi Nene
Nene
……本当にロボットをメンバーに入れるなんて、 どうかしてるんじゃないの?
Kamishiro Rui
Rui
いやあ、まったくだね
Kusanagi Nene
Nene
……急にロボットを持ってきて『一緒にショーをやらないか』 なんて言ってくる類も、大概どうかしてるけどね……
Kusanagi Nene
Nene
わたし、ショーはもう……
Kamishiro Rui
Rui
それじゃあ、どうしてここに来たんだい?
Kusanagi Nene
Nene
……ほんと、性格悪い
Kamishiro Rui
Rui
フフ、そこはお互い様じゃないかな?
Kamishiro Rui
Rui
まあ、家でゲームばかりも飽きるかと思ってね。 新しいゲームだと思って、楽しんでほしいな
Kusanagi Nene
Nene
…………

Back to the top

Cookies help us deliver our services. By using our services, you agree to our use of cookies.