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On Your Feet/Story/Chapter 6

From Sekaipedia
Revision as of 07:05, 16 August 2023 by Nepeta (talk | contribs) (added jp)
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Crase Cafe
Azusawa Kohane
Kohane
変わった……?
ミク
うん。変わったよ
ミク
あんなにおどおどしてたこはねが、 『悔しい』って言い出すなんてね
Azusawa Kohane
Kohane
え……?
ミク
昔のこはねだったら言わなかったと思うよ。 大河さんみたいな人に負けて、『悔しい』って
Azusawa Kohane
Kohane
あ……
ミク
きっとこはねは、あの街で歌を始めて、 いろんな人と競ったり、認めてもらったりして——
ミク
自分の歌でできることがあるって 思えるようになったんだ
ミク
こはねには——シンガーとしてのプライドが生まれてたんだよ
Azusawa Kohane
Kohane
……シンガーとしての、プライド……
ミク
うん
ミク
歌うことに本気だから、今より少しでも、前に進みたいから—— だから、悔しいって思うんじゃないかな
ミク
その想いは、絶対に手放しちゃだめだよ
ミク
その悔しさがきっと、こはねを支えて、 前に進む道を見つけてくれるから
MEIKO
MEIKO
ええ。ミクの言うとおりだと思うわ
MEIKO
MEIKO
大河さんとの一件で失ってしまったものは、 たくさんあると思うわ
MEIKO
MEIKO
でもそういう時こそ立ち止まって、 今、持っているものに目を向けてみてもいいんじゃないかしら
MEIKO
MEIKO
あなた達は、失ってしまったものよりも、 掴んできたもののほうがずっと多いはずだから
Aoyagi Toya
Toya
掴んできたもの……か……
Aoyagi Toya
Toya
……たしかに、以前までの俺は…… 自分の気持ちさえ、よくわかっていなかった。だが……
Aoyagi Toya
Toya
新しい夢と出会い、父さんと向き合って、 ……自分の気持ちを、言葉にできるようになった
Aoyagi Toya
Toya
今では、大事な想いを見つけて曲に込めることも—— まだ少しではあるが、身についてきたと思う
Shinonome Akito
Akito
……そうだな。オレも——
Shinonome Akito
Akito
昔は、なんつーか……自分のことで一杯一杯だった。 それで、周りが見えなくなっちまうこともあったが……
Shinonome Akito
Akito
でも今は、前より視野が広がった気がする。 おかげで周りが見えなくなることも、前よりなくなった
Shinonome Akito
Akito
……頼もしいヤツらが周りにいるって、 そう思えるようになったからかもしれねえな
Shiraishi An
An
私は、最高の相棒と——最高の仲間に出会えた
Shiraishi An
An
……仲間ができたから、 今まで感じたことのない気持ちを、感じることができた
Shiraishi An
An
それから、みんなのおかげで——
Shiraishi An
An
私はここまで来れて……ここに立ててるって、思う
レン
——みんな本当に、いろんなものを掴んできたよね
Azusawa Kohane
Kohane
(……そうだ。 私もこれまで、いろんなものを見つけてきた)
Azusawa Kohane
Kohane
(でもそれは——私だけの力じゃない)
Azusawa Kohane
Kohane
……みんなのおかげだね
Azusawa Kohane
Kohane
ミクちゃん達と、 東雲くん、青柳くん、杏ちゃん……
Azusawa Kohane
Kohane
みんながいたから、今の私があるんだって思う
Azusawa Kohane
Kohane
いつもみんなが隣にいて、見守ってくれたから—— 一緒に走ってくれたから、ここまで来れたんだって思う
Shiraishi An
An
ふふ、それは私も同じだよ、こはね!
Shinonome Akito
Akito
……ま、そうだな。 あの日お前らと会ってなきゃ、今のオレ達はなかっただろうしな
Aoyagi Toya
Toya
ああ。 それから、謙さんや、仲間になってくれたみんな、それに——
Azusawa Kohane
Kohane
街の人達、RAD WEEKENDを残してくれた凪さんと——
大河
鍛えたら、この嬢ちゃんの歌がどうなるのか、 ちょっとばかり興味がわいた
大河
RAD WEEKENDをイメージしに来たんだろ? なら立つべきは観客席じゃなく——あっちだ
大河
ばあさん、こいつらステージに上げていいだろ?
大河
嬢ちゃん、いい歌だ!
Azusawa Kohane
Kohane
……大河さんも
Azusawa Kohane
Kohane
(——そうだ)
Azusawa Kohane
Kohane
(大河さんは、歌うために大切なことも、 RAD WEEKENDを超える厳しさも……教えてくれた)
Azusawa Kohane
Kohane
(大河さんは私の、先生だった)
Azusawa Kohane
Kohane
(だから、いろんな気持ちがある。 ありがとうって気持ちも……悔しいって気持ちも……)
Azusawa Kohane
Kohane
それなら……
Azusawa Kohane
Kohane
それなら、私は——

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