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Chapter 7: Hold On To This Feeling
この気持ちを握りしめて (? (edit))
この気持ちを握りしめて (? (edit))
Airport
Taiga
送迎ごくろうさん
An's Father
たく……朝から人を足に使いやがって
Taiga
固いこと言うなよ。店開けるまで時間あるだろ? 最後くらい付き合え
An's Father
……お前が勝手なのはいつものことだが……
An's Father
——あのやりかたは、正しくないだろう
Taiga
ハッ、お前に責められる筋合いはねえよ
Taiga
杏は、どうだった?
An's Father
…………
An's Father
——最後には凪の想いを受け止めて、 前に進むと言っていた
Taiga
……そうか
Taiga
んじゃ、お前もようやくケジメがついたってわけだな
An's Father
いや、まだだ
Taiga
ん?
An's Father
オレにはまだ、やらなきゃならねえことがある
Taiga
なるほどな。 お前もまだまだ、凪のわがままに振り回されるってことか
An's Father
そうじゃねえ。 これは杏と次の世代への——オレとしてのケジメだ
Taiga
……杏達は今頃、学校か?
Taiga
学生ってのは難儀だよな。 歌える時間が少ねえしよ
An's Father
オレらが言えた義理かよ。 そういうのは、真面目に学校に行ってたヤツが言うセリフだろ
Taiga
はは、そりゃそうか
An's Father
じゃあ、オレはそろそろ帰るぞ
Taiga
おう。じゃあな、謙
Taiga
……ああ、そうだ。 お前のコーヒー、悪くなかったぜ
An's Father
——そりゃどうも
Taiga
さて、手続きも終わったし……少し早いが行くとするか
Taiga
あっちに戻ったら、 レコード会社の連中がうるせえだろうな
Taiga
(……まったく。 それもこれも、あの嬢ちゃんのせいだな)
Taiga
ん? あれは……
Taiga
……嬢ちゃん?
Kohane
あ……! 大河さんっ!!
Taiga
お前ら……
Taiga
……平日の真っ昼間だぞ。 学校はどうした
Kohane
え、えっと、その……
Kohane
さ、サボりました!!
Taiga
おいおい……。 誰に似ちまったかね
An
——おじさん
An
今からあっちに行くんでしょ。 だから最後に、ちゃんと話しておきたいって思ったの
An
凪さんのこと、全部聞いたよ。 父さんの事情も、大河おじさんの事情も、全部わかった
Taiga
……そうか
Taiga
——どうやら、覚悟決めたみてえだな
An
……うん。凪さんの想いには、私達が応える
An
でも……おじさんのことは全っ然許してないから!!
An
だけど、おじさんに謝れって言ったところで意味ないし、 そもそもおじさん、絶対謝らない人だから……
An
だから——おじさんよりも私達が、夢の先に行く! それがおじさんにとって、一番悔しいことでしょ?
Toya
……俺達は、本気です。 どれだけ時間がかかっても、絶対に超えます
Akito
ってわけで——向こうで首洗って待っててください
Taiga
そうかい。んじゃ——楽しみに待ってるぜ
Kohane
——大河さん
Kohane
私、大河さんに、伝えたいことがあるんです
Taiga
おう、なんだ?
Kohane
今まで——ありがとうございました!
Kohane
大河さんは……私に、 いろいろなことを教えてくれました
Kohane
歌との向き合いかたや……、 RAD WEEKENDを見たことがなかった私を、 COLに連れて行ってくれたり……
Kohane
大河さんがたくさんのことを教えてくれたから、 サードイベントの熱さにもたどりつけました
Kohane
それから大河さんは、この気持ちに——
Kohane
この悔しさに、気づかせてくれました
Kohane
私は…… この悔しさを握りしめて、進みます
Kohane
どんなに怖くても、足が固まっちゃっても、前に!
Kohane
それで私達は、大河さんの歌も想いも超えて——
Kohane
RAD WEEKENDを超えて、その先に行きます!
Taiga
……やってみな
Kohane
——はい!!