Full Power! Wonder Halloween!/Story/Chapter 6

From Sekaipedia
Revision as of 18:15, 28 July 2022 by MathTurtle (talk | contribs) (Created page with "{{Chapter tabs |base = Full Power! Wonder Halloween!/Story |prev = Chapter 5 |next = Chapter 7 }} {{Event story chapter info |event id = 3 |chapter = 6 |image = Potato2020 chapter 6.png |english = |japanese = 役者と演出家 |romaji = |characters = wxs kaito,tsukasa,emu,nene,rui |translators = |sources = }} {{Dialogue options}} {{Dialogue |character = いぬのぬいぐるみ |english = |japanese = モー! ボクはモットヤレルッテバ! }...")
(diff) ← Older revision | Latest revision (diff) | Newer revision → (diff)
いぬのぬいぐるみ
モー! ボクはモットヤレルッテバ!
ねこのぬいぐるみ
デモ、アブナイヨ~
KAITO (Wonderlands×Showtime)
KAITO
そうか……そんなことがあったんだね
ああ。
どうすればいいのか、見当もつかないんだ
自分では遠慮も手加減もしているつもりはないんだけれどね
KAITO (Wonderlands×Showtime)
KAITO
手加減……か。
今まではしたことがなかったのかい?
うん、まったくね
むしろ、手加減ができないあまり、
遠巻きにされているくらいだったよ
幼い類
——それで、最後に塀の上からみんなでジャンプするんだ。
ねえ、みんなでやってみない?
友人A
楽しそうだけど……そんなのやったら危ないよ
友人B
ケガしちゃいそうだし、僕は嫌だな
幼い類
でも……きっとできたら面白いと思うよ。
見てる人も楽しんでくれると思うし、
下にトランポリンも置くから!
友人A
他の子とやればいいじゃん。
僕はやらなーい
友人B
僕も。危ないことしちゃダメなんだよ。
お母さんに怒られちゃうし
幼い類
あ……
KAITO (Wonderlands×Showtime)
KAITO
そうだったんだね……
僕のアイディアを見て、『できたら面白いだろう』と言ってくれる
人も少しはいたんだ
でも、そういう人達すら、僕が新しいアイディアを持っていくと
段々煙たがるようになっていってね
そんなことを繰り返すうちに……、
気づいたらひとりになっていたんだ
寧々
…………
中学生の寧々
……あ、類
中学生の類
ああ、寧々か。
久しぶりだね
中学生の類
聞いたよ。今度、劇団で主役をやるんだってね。
すごいじゃないか
中学生の寧々
あ、う、うん。ありがとう
中学生の寧々
その、類は、今は……
中学生の類
今は……ひとりでやっているよ。
なかなか、寧々みたいに気が合う相手がいなくてね
中学生の寧々
そう、なんだ……
中学生の寧々
じゃあ、類もわたしが所属してる劇団に……!
中学生の寧々
あ、でも……
中学生の類
フフ、無理しなくて大丈夫だよ。
僕はひとりでもやっていけるし……そのほうがいいだろうから
中学生の類
それじゃあ、僕は僕のショーを作りに行くとしよう。
……寧々も、頑張って
中学生の寧々
あ……類……
寧々
……でも、類がちゃんと仲間のことを
考えてたってこと、わたしはわかってるよ
寧々
類はとんでもないこと言い出すけど、
いつもちゃんと、やる人がケガしないようにって考えてた
寧々
危険に見える演出も、類のこと信じてれば危なくない。
小さい頃はよく一緒にやってたから……わかるよ
フフ。ありがとう、寧々
いずれにせよ……僕にとっては、何よりショーが一番なんだ。
僕の演出を楽しく演じてくれる司くん達と
一緒にやるショーが、何より好きだ
だから、遠慮なんてするはずがない
KAITO (Wonderlands×Showtime)
KAITO
——ああ、そうか
KAITO (Wonderlands×Showtime)
KAITO
類くんは、今の居場所が気に入っているんじゃないかな
え?
KAITO (Wonderlands×Showtime)
KAITO
司くん達とやるショーが、
自分のやりたいことが思い切りできるショーだって、
そう思っていないかい?
それは……
だがオレは、最高のショーを作るための努力は惜しまん!
世界一のスターになる男だからな!
観客の笑顔のためならば、
危険が伴うステージでも、見事こなしてみせるともッ!
面白いショーのためなら、オレはどんな演出も受け入れてやる!
うわーっ!!
……!!
…………
KAITO (Wonderlands×Showtime)
KAITO
思い当たる節があったって顔だね
……ああ。
あの事故があってからだ
司くんが昔の仲間のように離れていくかもしれないと、
そう、無意識に思ってしまっていたのかもしれない
僕はどこかで――全力でショーを作れる場所を、
失いたくないと思ってしまっていたんだね
驚いたな。
自分がこんな風に感じているなんて、思いもしなかった
……フフ
居場所を失うことを恐れて、
本気で応えてくれる役者に向き合えなくなるなんて、
――演出家失格だね
KAITO (Wonderlands×Showtime)
KAITO
類くん。その想いは、決して悪いものじゃないと思うよ
KAITO (Wonderlands×Showtime)
KAITO
――これは、君達にも聞いてほしいな
ぬいぐるみ達
『ム?』
KAITO (Wonderlands×Showtime)
KAITO
ショーが大好きだからこそ、
全力でできる場所と、受け止めてくれる仲間がいてほしい
KAITO (Wonderlands×Showtime)
KAITO
その仲間に傷ついてほしくないと思う。
それは当たり前の感情なんじゃないかな
KAITO (Wonderlands×Showtime)
KAITO
でも、君達にとっての一番の目的は、
みんなを笑顔にするショーを作ることだ
KAITO (Wonderlands×Showtime)
KAITO
だから……その想いを持ったまま、
一緒に乗り越えてみたらいいと思うんだ
KAITO (Wonderlands×Showtime)
KAITO
きっと司くんは、その想いも受け止めてくれると思うよ
寧々
……わたしも、そう思う
寧々
わたしもえむも大丈夫。
それに、きっと司もね
寧々
アイツってすごいバカだし。
なんていうんだろ? ショーバカ?
寧々
で……類もショーバカでしょ?
寧々
だからきっと類のこと、ひとりにしないよ
……ふふ。
本当に、頼もしい役者ばかりだ
それなら、期待に応える演出をつけないと、
演出家とは言えないね
えむ
司く~ん! そんなに怒らないでよ~!
……ぷぎゅっ!
えむ
うー。急に止まったらあぶないよ~
……なあ、えむ
えむ
む?
えむは、類の演出は好きか?
えむ
うん! だーい好き!
えむ
類くんの演出ってね、おじいちゃんの作る
ショーに似てるんだよ!
えむ
ショーを見てるみんなをワクワクドキドキさせて
笑顔にしちゃうところとか!
そうだな。
オレもそういうところが好きだ
……だからこそ許せなかった
オレ達4人のショーでみんなを笑顔にすると決めていたのに、
あいつが本当にやりたい演出をしなくなったから……
……いや、そこは、類のせいだけじゃないけどな
オレがケガさえしなければ、
類が遠慮することはなかった
えむ
……む?
えむ
もしかして司くん、類くんにだけじゃなくて、
自分にも怒ってたの?
当たり前だろう!
演出家を不安にさせたんだぞ? そんなヤツはスター失格だ!
無限に演出をつけたい! あれもこれもやらせたい!
演出家にそう思わせる者こそ、真のスター!
えむ
……ふふっ♪
やっぱり司くんは司くんだね!
んん?
……まあとにかく、明日は類とそのことを話そうと思う。
さっきのは、オレも言葉足らずだったからな
えむ
うんっ! きっと伝わるよっ!

Back to the top

Cookies help us deliver our services. By using our services, you agree to our use of cookies.