< POP IN MY HEART!! | Story
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|japanese = 『ふふ。その気持ちは僕も同じかな』 |
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|japanese = 『ええ、私もあっちだと思うわ! 行ってみましょ!』 |
|japanese = 『ええ、私もあっちだと思うわ! 行ってみましょ!』 |
Revision as of 09:10, 14 January 2022
Chapter 3: ? (edit)
最高峰のショー (Saikouhou no Shoo)
最高峰のショー (Saikouhou no Shoo)
Emu
(よーし! 今日はいーっぱい勉強するぞ~!
えいえいわんだほい!)
えいえいわんだほい!)
Emu
(ええっと、お兄ちゃん達の話を聞いてたら、
うちのキャストさんの人数とか、全部のエリアにどれくらいの
お金がかかるのかとかは、なんとなーくわかったから——)
うちのキャストさんの人数とか、全部のエリアにどれくらいの
お金がかかるのかとかは、なんとなーくわかったから——)
Emu
(まずは、うちとライリーさんのパークが
どれくらい違うのか調べてみよう!)
どれくらい違うのか調べてみよう!)
Tsukasa
えー、ショーステージが
この辺りにあるはずだが……
この辺りにあるはずだが……
Nene
それにしても、このエリア、本当に城下町みたいだね。
すごいな……
すごいな……
Rui
ここは『リトル・キングダム』——中世ファンタジー風映画の
エリアだから、その世界観を再現しているんだね
エリアだから、その世界観を再現しているんだね
Rui
ライリードリームパークは、
ライリー・エンターテインメント社で作られた
映画の世界観を再現する造りになっている
ライリー・エンターテインメント社で作られた
映画の世界観を再現する造りになっている
Rui
そういったタイプのパークは、昨今珍しくはないけれど——
ここは、それらのパークに比べても力を入れているようだね
ここは、それらのパークに比べても力を入れているようだね
Emu
エリアごとに世界が違うのって、すっごく楽しいね!
Emu
あ、世界っていえば……!
ライリーさんもお兄ちゃんもいないから、もう大丈夫だよね!
ライリーさんもお兄ちゃんもいないから、もう大丈夫だよね!
Emu
ミクちゃーん! もう出てきて大丈夫だよー!
Mikuの声
『はーーーいっ!!』
Miku
『呼ばれて飛び出てみっくみく!
ミクだよ~っ☆』
ミクだよ~っ☆』
Rin
『リンもリンも~♪ 飛び出てリンリン♪』
Len
『じゃあボクも! 飛び出てレンレン♪』
Luka
『あらあら~。
かわいいおしくらまんじゅうね~』
かわいいおしくらまんじゅうね~』
MEIKO
『あっはっは!
3人ともぎゅうぎゅうになってるわよ!』
3人ともぎゅうぎゅうになってるわよ!』
KAIKO
『呼んでくれてありがとう、えむちゃん。
今からみんなでショーを見に行くのかい?』
今からみんなでショーを見に行くのかい?』
Emu
うん!
『リトル・キングダム』のショーを見に行くんだ!
『リトル・キングダム』のショーを見に行くんだ!
Rui
おそらく劇場は暗いから、他の観客に見つからないように
一番後ろの席に座れば、ミクくん達も見ることはできると思うよ
一番後ろの席に座れば、ミクくん達も見ることはできると思うよ
KAIKO
『それはよかった。
それじゃあみんな、騒がずに大人しくしてるんだよ』
それじゃあみんな、騒がずに大人しくしてるんだよ』
Miku
『はーい!』
Rin
『はーい☆』
MEIKO
『ふふっ。まるで引率の先生みたいね、カイト!』
KAIKO
『え?
あははっ、たしかにちょっと先生みたいかもしれないね』
あははっ、たしかにちょっと先生みたいかもしれないね』
Tsukasa
——お、見つけたぞ!
あそこがショーステージだ!
あそこがショーステージだ!
Tsukasa
それではみんなでショーを見るぞ!
用意はいいか!?
用意はいいか!?
Miku
『おーっ☆』
王
『Come on, stab me in the heart!』
王子
『Dad...Please don't make me do this!』
Emu
(うわわわ~!!)
Nene
(あんなアクション、どうやってやるの!?
壁まで走ってて……映画で見たシーンよりすごいかも!)
壁まで走ってて……映画で見たシーンよりすごいかも!)
Rui
(……なるほど、仕組みそのものは
シンプルなワイヤーアクションだね。
しかし、練度が違う。本当に飛んでいるかのようだ)
シンプルなワイヤーアクションだね。
しかし、練度が違う。本当に飛んでいるかのようだ)
Rui
(しかし何より一番素晴らしいのは——)
Tsukasa
(——なんという演技力だ……!)
Tsukasa
(今までも海外公演の映像は見たことがあるが、
生で見ると、まるで迫力が違う……)
生で見ると、まるで迫力が違う……)
Tsukasa
(声の出しかたも、小さな仕草までも……完璧だ。
役の心情が痛いほど伝わってくる)
役の心情が痛いほど伝わってくる)
Tsukasa
(自然と惹きつけられて、目が離せない。
これが——)
これが——)
Tsukasa
これが、世界レベルのショーキャストなのか……
KAIKO
『…………』
Emu
ほわ~……
Nene
ちょっと、えむ。……えむ!
Emu
ふぇ?
はっ! ショーが終わってる!?
はっ! ショーが終わってる!?
Nene
もう、何度も声かけたのに今気づいたわけ?
ま、ぼーっとしちゃう気持ちはわかるけど
ま、ぼーっとしちゃう気持ちはわかるけど
Rui
フフ、とても引きこまれるショーだったね
Emu
うんっ!
ドキドキワクワクポポポポ~ってなっちゃったー!
ドキドキワクワクポポポポ~ってなっちゃったー!
Emu
(……あ! でもそれだけじゃダメダメ!
今日は勉強しにきたんだもん!)
今日は勉強しにきたんだもん!)
Emu
えっと、たしかキャストさんは全部で20人くらいいて、
ステージの客席は——
ステージの客席は——
Tsukasa
…………
KAIKO
『司くん』
Tsukasa
……ん? どうしたカイト
KAIKO
『司くんが難しい顔をしているみたいだったから、
少し気になってね』
少し気になってね』
Tsukasa
ああ……少し考えごとをしていただけだ
KAIKO
『考えごとって?』
Tsukasa
それは……。
……………………
……………………
KAIKO
『——大丈夫だよ、司くん』
KAIKO
『君の夢のために、一歩ずつ進めばいい』
Tsukasa
……!
Tsukasa
フッ、さすがだな。
お見とおしというわけか
お見とおしというわけか
Tsukasa
……そうだな。オレは、未来のスターだ
Tsukasa
今は少しずつ、だが着実に、
オレの一歩を進んでいくとしよう!
オレの一歩を進んでいくとしよう!
Tsukasa
とても素晴らしいショーだったな!
オレももっと役者として成長すべく、
腕を磨いていこうという気持ちになった!
オレももっと役者として成長すべく、
腕を磨いていこうという気持ちになった!
Rui
おや、どうやらいい刺激をもらったようだね。
まあそれはもちろん僕もだけれど
まあそれはもちろん僕もだけれど
Tsukasa
ならばよし!
ではこの調子で次も見ていくぞ!
たしか他のエリアにもショーステージがあっただろう?
ではこの調子で次も見ていくぞ!
たしか他のエリアにもショーステージがあっただろう?
Emu
うん! レッツゴーゴー!
Nene
えーっと、他のエリアのショーは……、
今からだとちょっと時間があくみたい
今からだとちょっと時間があくみたい
Miku
『じゃあじゃあ、次のショーの時間まで
アトラクションに乗ろうよ!』
アトラクションに乗ろうよ!』
Luka
『あら~、いいわね~。
とっても楽しそうだわ♪』
とっても楽しそうだわ♪』
Len
『あ、でもみんなはここに勉強しに来たんだよね。
普通に遊んじゃっていいのかな?』
普通に遊んじゃっていいのかな?』
Rui
ああ、それなら大丈夫だよ
Rui
ライリーさんも、このパークからいろいろなことを
感じ取ってほしいと言っていたし、
きっとショー以外のことも勉強できるはずだからね
感じ取ってほしいと言っていたし、
きっとショー以外のことも勉強できるはずだからね
Emu
うんっ!
アトラクションのこともいっぱい勉強しよーうっ!
アトラクションのこともいっぱい勉強しよーうっ!
Nene
それじゃ、どのアトラクションから行く?
地図を見る限りだと、近くに『ミュージックオブジャングル』
と『ブルーワールド』のエリアがあるみたいだけど
地図を見る限りだと、近くに『ミュージックオブジャングル』
と『ブルーワールド』のエリアがあるみたいだけど
Emu
ん~、どっちがいいかな~。
……ん?
……ん?
MEIKO
『あら……?』
MEIKO
『ねえ、何か聞こえない?』
Nene
え?
何かって?
何かって?
MEIKO
『はっきりとは聞こえないんだけど、子供の泣き声みたいな……』
Emu
……うん! あたしにも聞こえるよ!
ちっちゃい子が泣いてる!
ちっちゃい子が泣いてる!
Tsukasa
泣いているだと? ……まったく聞こえん!!
Rui
だねえ。
でも、えむくんの目と耳のよさは疑いようがないな
でも、えむくんの目と耳のよさは疑いようがないな
Nene
そこだけ聞くと野生動物みたいなんだけど……
Miku
『泣いてる子がいるなら、
ミク達が笑顔にしてあげなくちゃ!』
ミク達が笑顔にしてあげなくちゃ!』
Rin
『おおーっ!』
KAIKO
『ふふ。その気持ちは僕も同じかな』
Tsukasa
ふむ。そうだな。泣いている子供をそのままにしておくなど、
オレ達ではない!
オレ達ではない!
Tsukasa
それで、声はどっちからしているんだ?
Emu
うーんと……あっちから聞こえる気がする!
MEIKO
『ええ、私もあっちだと思うわ! 行ってみましょ!』